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2010年7月12日 (月)

・私の知的生産技術、過去の三種の神器について

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パッションフラワー英名:passionflower 、blue-crown  passionflower 和名:トケイソウ

観賞用のPassiflora caerulea L.はトケイソウ属に属するペルー、ブラジル原産のつる性常緑低木。果実用にはP. edulis (パッションフルーツ)が使われる。おしべとめしべの様子がキリストのはりつけに例えられ、passionflower(受難の花)といわれる。  

 まだ若い時分、余り専攻 生もいなかった頃、自分で実験材料の維持管理、実験をすべて自分でしていた。研究圃場にいる間にも当然部屋に電話がかかってきたり、来客があったりして大変困った。恩師からは、最近研究室に来ていないのかねと云われて驚くこともあった。そのころはまだ電話交換手の時代で、留守電装置を付けることはできなかった。やがで、時代の要請でか電話交換手制度が廃止になり、ダイヤルインの時代に入った。しかしまだ電話回線が余りなかったためか、留守電の取り付けは簡単に許可は下りず、やっと学科の留守電として設置が認められた。これで、どこにいても外部との連絡が取れるようになった。これが三種の神器の1,

 電話は本来便利な道具だが、最近では簡単に電話をかけてくる人が増え、逆にこちらの時間をその対応にとられるので、今ではいつも留守電機能にして、必要な電話以外から逃げている。留守電にしていると本当に重要な用件しか録音しないので、大いに助かっている。電話で用件を伝えるのには双方の都合が合わなければらならず、また複数の間での意見交換には適さず、今では第三の神器を使った電子メールにすべきと思っている。しかしこれにはまだまだ電話の方が便利とする人が多く、理解に苦しんでいる。本来丁寧には手紙を書くべき事柄でも、電話ですます簡易な対応が多く、これも時代のギャップかと自問自答している。

 その2はコピー機。多量の資料を引き写すのは時間の無駄で、今のコピー機ができたときには、本当に有り難かった。資料の複製細工が思うままで、拡大縮小機能は本当に便利な機能である。ただ、図書館まで行ってコピーするのは面倒であり、また他の人とのバッティングもあり、自分の研究室で専用のコピー機が欲しかった。たまたま講演の謝礼が入ったので、それをコピー機の購入に当てることにし、今だにその複写機を使っている。自宅でもデータの整理用に欲しくなり、今では自宅にも置いて重宝している。家内も楽譜の複写に良く活用している。

 第3の神器はコンピューター。学位論文を書いていた時にはまだ手書きであった。何度も何度も書き直して覚えがある。しかし、それもワードプロセッサーが出現し、その恩恵にあずかった。しかし、資料の保存や書き換えなどの研究を進めるには、コンピューターが遙かに便利な機器とわかってきた。だが、まだ研究を始めた頃、やっと○を書ければ良いくらいで、3次元のデータ表現などのソフトには高くて手が出なかった。幸いコンピュータに抜群の才能を示す専攻生K君がいて、それも解決してくれた。今ではデーターの収集、保存、加工と重宝している。しかし、  IC技術がとどまることを知らず進化してきたため、コンピューターを使いこなすことが難しくなってきている。今では海外の人ともメールで瞬時に連絡できるので、便利な事この上もない。しかもお互い時間の拘束をしあうこともなく、一日に数度見れば十分意思を伝達しあえる。また、図表も簡単にメールに添付できるので、海外ともファックスする必要はほとんど無くなった。問題点としては高度の機能が付きすぎた点と、マニアックなコンピューターウイルスの攻撃があり、なんとかならないものかと頭を抱えている。

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