・園芸用語集
青ネギ、根深ネギ:関西で栽培される葉ネギが青ネギで、関東で土寄せして白く栽培されるのが根深ネギ。
アブシジン酸:老化を促進する作用をもち、とくに器官の離脱を促進したり、休眠に関与する物質。
雨よけ栽培:トマトなど収穫期近くでは降雨があたると吸水して裂果がおこるため、フィルムで野菜の上部だけを覆って保護する栽培。
暗渠(あんきょ) :畑地などで溝やパイプを利用して排水する設備で、地中などにあって見えないのが暗渠、見えるのは明渠と呼ぶ。
維管束、木部と師部:植物の根から茎や葉には通導組織が発達しており、根からの養水分を葉に運ぶ木部と、葉からの光合成産物を貯蔵器官に運ぶ師部からできている。
一巡植物と多巡植物:一巡植物では花が一度咲くと種子ができて植物は枯れるが、多巡植物では毎年花が咲き、また株際から新しいわき芽が伸びてきて生長する。
一季成、四季成、デイニュートラル:イチゴの品種群で、短日・低温で花芽形成と休眠誘導されるのが一季成。花芽形成に特定の条件を必要としないのが四季成。両者の中間的性質をもつように、近年育種されてきたのがデイニュートラル。
いやじ物質:連作されると植物の種類によっては、根から生長を抑えるような物質を出すことが知られており、その物質のこと。
ウイルスフリー:頂端分裂組織などを培養することにより、たとえウイルスに罹病した個体からでも、ウイルスに感染していない植物を育成できること。
エチレン :唯一気体状のホルモンで、老化の促進作用をもち、とくに果実の成熟を促進する。
NFT(エヌエフティー):養液栽培の一つで、膜状に養液を流した栽培槽で、植物を栽培するやり方。
F1種子(一代雑種):特定の性質について異なる品種間の交配で育成され、よい性質が揃って出るように育成された種子。その花を自家受粉しても、次代には性質がそろわなくなるため一代雑種ともいわれる。
横地性:根は一般に重力方向に、茎はその反対方向に生長するが、一部の側枝や地下茎は水平方向に伸びる、その性質のこと。
オーキシン:単為結果を誘導したり、発根を促進する作用をもつ物質で、インド-ル酢酸やNAAなどがその代表。
オオバ:青ジソで、肉類を包んだりまた香辛料としての利用も多い。
温床育苗:電熱線を地中に配線し、サーモスタットを用いて一定温度に保って行なう育苗法。
開花ホルモン:日長や温度刺激により生産され、フロリゲンやバーナリンなど花芽を形成させると考えられている物質。
核:細胞は核と細胞質からなり、核の中に遺伝情報をもっている。
果実:植物学的に受粉・受精によって形成された器官で、内部に種子を含み、子房が発達してそれを取り囲んでいる。
花床:花を構成する花弁、雄しべ、雌しべなどの花器がついている茎の部分。
花成:花芽形成が温度や日長あるいは栄養条件などで誘導されてから、花芽が発達して開花するまでを総称して花成と呼ぶ。
かんざしとつるぼけ:栄養状態が悪かったり乾燥したりすると、キュウリの茎の先端にはたくさんの花、とくに雌花がかんざし状に着き、葉の生育が劣る。一方、カボチャやスイカでは、肥料などが効きすぎて葉が過繁茂することがあり、このつるぼけになると花(とくに雌花)の着きが悪くなる。
キュアリング :サツマイモの収穫後、高温・多湿に置くことで傷口にコルク層を形成させ、腐敗防止・貯蔵性をもたせる処理。
休眠:生育に適した環境でも生長できない性質で、芽の休眠と種子の休眠がある。
休眠打破:休眠状態にある植物に日長、温度あるいはホルモン処理などをすることにより、生長できるようにすること。
休眠誘導:温度あるいは日長などの環境条件により休眠が引きおこされること。
共生:マメ科植物に寄生する根粒菌のように、土壌微生物には根が分泌する物質を利用し、また有機物等を根が吸収できるよう分解する種類があり、このような関係のこと。
極性:オーキシンなどの移動で、茎の頂部から基部に選択的に移動する性質。
茎挿し:トマトなど、若い茎を挿し床に挿し、発根をさせる栄養繁殖法の1つ。
果物:ミカンやカキなど、糖分やビタミンを嗜好的にとるために食べる、永年生の木になる果実。
グロースリターダント(矮化剤):ジベレリンと反対の作用をもち、茎の伸長を抑制する物質で、SADHやCCCがその代表。
結球:葉が何枚も重なりあって、球を作ることで、茎はほとんど伸びない。
限界日長:ある長さの日長以下あるいは以上で、花芽が形成されるときの日長のこと。質的要求のときには明確になるが、量的要求のときには明らかではない。
嫌光性種子: 光のある条件下で発芽が抑制される種子。
孔隙率:土壌には小さな孔隙(穴)からミミズの巣穴のような大きさの孔隙(穴)があり、水分や空気を保っている。孔隙が大きすぎると降雨は流れてしまい、逆に小さすぎると水分は強く吸着されて、植物に利用できない。そこで一定の大きさの孔隙や団粒構造が水分や空気の保持のため重要になる。
光合成光量子束密度:光合成は光の粒子である光量子の数に左右される。そこで、光合成に有効な光強度を表すには、この光量子の個数で表現した光合成光量子束密度が使われ、単位はμmol m-2s-1。
好光性種子: 光のある条件下で発芽の促進される種子。
光周性:花芽形成が短日あるいは長日など、昼間の長さが一定のときに誘導される性質。実際の花芽形成の誘導は、夜の暗期におこっている。
洪積土、沖積土:山地近くにはやせ土の洪積土が分布し、それよりやや細かい土砂から成り、肥沃な沖積土は河岸近く分布する。
耕土、心土:栽培土壌のうち、耕耘したりして根が分布している部分が耕土で、それより下にある部分は心土となる。
固定種:固定種は、形態や性質などの似た個体間で掛けあわせで育成された種子で、自家受粉してもほぼ同じ性質をもった種子ができる。
コンポスト:育苗中の根の生育に適するように、保水性と通気性のある土壌改良材を混ぜた配合土のこと。
根毛:根の吸収帯にある繊維状組織で、養分吸収を行なう。寿命は短く常に新しい組織が更新されている。
サイトカイニン:わき芽の発育を促進したり、養分吸収を起こさせたり、細胞分裂を促進する作用をもつ物質で、カイネチンやベンジルアデニンがその代表。
サニーレタス:リーフレタス群の1つで、本来はサニーレタスという商標名であったが、縮れた葉で赤紫色のグループ名となっている。
シードポテト:ウイルスの感染を除くため、種子繁殖で増殖されるようになったジャガイモのこと。
しいな:受精が不十分であったり、養分や環境条件が適正でないと内部発育の不十分な種子になり、しいなと呼ばれる。
自家受粉、他家受粉:同じ個体の花の間で、雄しべの花粉が雌しべの柱頭に付着することが自家受粉。違った個体の雌しべの柱頭に付着することが他家受粉。
自家不和合性:同じ個体間で受粉・受精が正常に進まないこと。違った系統の個体を近くに植えておくと、その間で雑種ができる。
子室:心皮に囲まれた小さな部分で、内部に種子が形成される。
質的要求と量的要求: 光周性や春化で特定の条件がないと花芽ができないのが質的要求で、その条件が無くてもやがて花芽ができるのが量的要求。
自発休眠(内生休眠):植物自体が休眠状態にあり、環境条件に関わらず生長を停止していること。
ジベレリン:ロゼット型植物などの茎の伸長を促進し、ウリ類では雄花形成を促進し、また種子休眠を打破する作用をもつ物質。
子房上位、子房中位、子房下位:子房が花弁、雄しべより花床の上部でついているのが子房上位。子房が、癒合した花弁、雄しべより下に着き、ともに癒合しているのが子房下位。子房下位と同様だが子房とそれらが癒合していないのが子房中位。
集合花:1つの花に多数の雄しべと雌しべがあり、1つの花のように見える場合のこと。
雌雄同株、雌雄異株、両性雄性同株:同じ株に雌花と雄花がつくのが雌雄同株、雄花と雌花のつくのが異なる株になる場合が雌雄異株で、雄花と両性花がつくのが両性雄性同株。
珠芽:ネギ類などで花芽が発達する代わりに、いくつかの珠芽と呼ばれる小球ができる。
種子春化と植物体春化 : 発芽した種子が低温に感応できるのが種子春化、ある程度生長してから低温に感応するのが植物体春化。
受精:花粉が柱頭で発芽した後に花粉管が伸長し、その中の二つの核が胚珠に到達して、胚乳と胚ができること。
受粉:雄しべの花粉が風、虫あるいは鳥などにより、雌しべの柱頭まで運ばれること。その後、柱頭で花粉は発芽して受精がおこる。
春化:発芽した種子あるいはある程度生育した植物が低温にあたることにより、その後に花芽が形成されることで、バーナリゼーションともいう。
植物ホルモン:植物体内で生産され、極微量で生長と発育、たとえば発根や茎の伸長、果実形成などを制御する物質。
真果と偽果:受粉・受精して子房が肥大してできた果実が真果で、子房とともに花床組織が肥大してできた果実が偽果。
人工受粉:育種目的あるいは種子・果実形成を目的として、人為的に雄しべの花粉を雌しべの柱頭に受粉させること。
心止まり:茎の先端では葉を分化しながら、茎が伸長している。しかし、病虫害により、あるいは生理的な影響で先端の生育が阻害され、主茎が生育できなくなること。
心皮:葉の変形した組織で、これが3~5枚集まって雌しべとして発達する。
水生植物 :ミツバ、セリ、クワイなど、多湿な場所を好んで生育する植物。
す入り:根が急激に肥大した際に同化産物の供給が伴わず、内容物の無い細胞・組織ができ、繊維質で老化した組織になる障害。
鋤床:トラクターなどの耕耘によりでき、固くて根が伸びていけない土壌層のこと。
スナップエンドウ:さやと実の両方が食べられるエンドウの1グループ。
整枝:植物の茎や伸びたわき芽を切って形を整えること。
生長調節物質:植物ホルモンと同じ作用をもち、化学的に合成される物質で、広義ではホルモンを含む。
西洋系と東洋系:多くの野菜は中央アジア起源のものが多いが、それぞれに西あるいは東に伝播して発達したものを西洋系あるいは東洋系と呼ぶ。
舌状花、筒状花:キク科花序などで見られる小花で、周辺部の舌状花は雌性花、中央にある筒状花は両性花。
セル苗:セルトレイと呼ばれる育苗トレイを用い、大量の揃った苗育成が可能になり、育苗効率も向上した。
痩果:果皮が薄くてかたく、中に1個の種子をもち、種子のように見える。
早熟栽培:施設下で育苗した苗を、苗だけホットキャップで覆うか、あるいは畦ごとトンネルなどの被覆下に定植し、その後気温の上昇に従い覆いを除く栽培。
相対的休眠:冬期間、地上部の生育が抑制され休眠状態に入っているが、完全には生育が停止していない、イチゴなどの休眠のこと。
属、種:分類上の単位で、科の下に属、その下に種があり、この両方で種類を特定できる。
促成、半促成、抑制栽培:普通栽培に比べ早く栽培するのが促成栽培で、逆に遅いのが抑制栽培。促成栽培は全期間施設下で栽培するが、半促成栽培は生育の前半だけ施設を利用する。
組織培養:茎や葉、根の一部分を材料として、試験管内などで培養すること。
脱春化: 低温の遭遇後その効果が安定しない内に高温に当たり、花芽ができなくなること。
他発休眠(強制休眠):内的に休眠は打破されているが、環境条件が適していないため生長できない状態のこと。
単為結果:受粉・受精することなく形成された果実で、種子をもたない。
炭酸ガス施肥:早朝などハウス栽培で炭酸ガスが不足する際、その不足を補うため炭酸ガスを施与し、光合成を促進すること。
短日植物、長日植物、中性植物:短日あるいは長日で花芽形成の促進されるのがそれぞれ短日植物、長日植物。日長に左右されないのが中性植物。
団粒構造:いくつかの土壌粒子が集まり、多くの小さな穴をもち、空気や水分をそこに保持できる土壌構造のこと。
短冷:イチゴなどで、休眠打破のために短期間行なう低温処理のこと。
チコリー、エンダイブ:レタスによく似て淡黄色で少し苦みのあるのがチコリーで、葉に縮みがあり緑色のエンダイブとは別の種に属する。
抽根性:ダイコンの青首系統などでは、肩の部分が地上部より上に伸長しながら、根の先端部は下へ伸長する性質があり、これを抽根性という。
中心球:ニンニクなどで花ができないためいくつかの小鱗茎ができず、1つの球として発達した球のこと。
抽台:短縮化していた茎が、花芽分化するとともにとうとも呼ばれる花茎が伸び出してくること。
虫媒花:蜜を集めにきた昆虫により、花粉が雌しべの柱頭まで運ばれる花。虫を誘引するため蜜やにおいを出したり、花弁が種々の色素をもち、カラフルになっている。
昼夜変温管理:昼夜の温度を変えて、光合成産物の転流を促進し、呼吸による消耗を防ぐ管理のこと 。
蝶形花:マメ科に特有の花で、旗弁、翼弁と竜骨弁3種類の花弁からできている。
頂芽優勢:茎頂からのオーキシンの極性移動で、わき芽の生長を抑える性質で、摘心によりその抑制は除かれる。
吊り玉貯蔵:タマネギを収穫後、葉を結束して風通しのよい日陰に吊して、貯蔵性も持たせる処理。
摘芯(心):茎の先端を除くことで、側芽の生長を促進し、分枝を増加させることができる。
電照:イチゴなどで、休眠打破処理後の生育を旺盛にするために行なう電灯照明のこと。
天地返し:冬季にスコップなどで土を掘り、掘り取った土を逆さまに置き、内部の土を寒さをあて虫を殺したりするとともに、土壌構造を改善すること。
土壌改良材:バーミキュライトやピートモスなど、土壌に加えて排水性や保湿性などの物理性を改良する資材のこと。
ナノメートル:ナノとは10-9のことで、ナノメートルは10-9mで、単位を変えると10-6mm(ミリメートル)になる。
ナバナ:日本で古くから使われてきた和種ナタネから、観賞用や野菜用のハナナやナバナができてきたが、近年では種が異なる洋種ナタネもナバナに利用されてきている。
軟白:ネギ、ウド、チッコリーなど収穫期間の少し前に暗黒下で育てることにより、組織を柔らかくさせたり、苦みなどを少なくさせることをいう。
南北棟、東西棟:冬季などで影の影響を少なくするため南北向きにハウスなどを建てるのが南北棟、東西向きに建てるのが東西棟。
稔性、雄性不稔性:受粉・受精して種子ができる性質が稔性。雄性不稔性は雄しべに花粉ができないか、できても受精能力をもたない性質。採種をする場合には袋かけや除雄作業は不要となり、採種作業は効率的になる。
バーナリン:低温遭遇によってでき、花芽分化を引きおこすと考えられている物質。
バイオ増殖:組織培養法により、植物がもっている特性を生かして付加価値の高い苗を増殖すること。
胚培養、胚珠培養:雑種胚の生育がとまる前に、胚あるいは胚珠を取り出して培養すれば、雑種植物の育成ができる方法。
葉挿し:挿し床に葉や根を挿し、根やシュートを出させる栄養繁殖法の1つ。
葉ジソ、穂ジソ、芽ジソ:シソは利用部によって、葉を利用する葉ジソ、花穂を利用する穂ジソ、発芽した幼植物を利用する芽ジソに分けられる。
ハス、レンコン:植物名がハスで、可食部である地下茎がレンコン。
パプリカ:多肉のピーマンで、緑色以外に赤、黄、紫、白とオレンジ色などがあり、成熟しても果皮が柔らかく臭みがない。
光中断(暗期中断):短日植物を短日条件下で育てても、暗期の中間に短時間の照明をすると花芽が形成されなくなるように、暗期での花成誘導作用が打ち消されること。
光補償点と光飽和点:光が弱くて、光合成による生産量と呼吸で消費される量が同じ時には光合成は見かけ上ゼロになり、このときの光強度が光補償点。これより光が強くなると光合成は促進され、その最大になったときの光強度を光飽和点という。
肥厚葉と貯蔵葉:鱗茎を構成する主要な葉で、肥厚葉には葉身と葉鞘があるが、貯蔵葉は葉鞘だけからなる。
VA菌根菌:糸状菌の一種で植物の根と共生関係になると、リンの吸収がよくなったり、生長を旺盛にすることが知られている。
不時栽培:普通の栽培時期でなく、品種選択あるいは栽培技術により、促成あるいは抑制の栽培をすること。
不定芽、不定根:挿し木などあるいは組織培養した組織から、新たに分化してできる芽あるいは根のこと。
冬休眠、夏休眠:冬期の短日・低温で誘導されるのが冬休眠、夏の高温で誘導されるのが夏休眠。
フライト野菜:「博多万能ネギ」のように軽量の野菜で飛行機を利用して、鮮度を保って高品質で出荷される野菜。
ブルームレス:キュウリの果実やキャベツの葉などの表面は、ブルーム(果粉)と呼ばれる白い粉状のろう物質で覆われている。これにより乾燥を防いだり病気の感染を防いでいるが、消費者からは農薬などと誤解され、このブルームのないブルームレスのキュウリが好まれている。
フロリゲン:日長刺激によってでき、花芽分化を引きおこすと考えられている物質。
不和合性:雄しべと雌しべの機能が正常であるのに、組みあわせによっては受粉・受精が行なわれない性質のこと。
分化全能性:植物細胞がもつ特性で、単細胞からでも細胞分裂して葉や茎を分化して、植物体を作ることができる性質。
分げつと分球:ネギやラッキョウなどで、植えられた苗の基部のわき芽が伸びてくるか、小球を作った場合に、それぞれを分げつあるいは分球と呼ぶ。
べたがけ:植傷みを防ぐため、定植直後に寒冷紗などで野菜を覆い、風や乾燥、害虫などから保護すること。
抱頭型、抱被型と抱合型:ハクサイの結球程度には葉の重なり程度のもっとも大きい抱頭型、中程度の重なりの抱被型と触れあう程度の抱合型があ
る。
ポット育苗:箱育苗と異なりポット育苗では、養水分の制御が容易で、伝染性の病気の発生を防止できる。
ホットキャップ:果菜類の苗などを低温期に植える際に、低温の害を防ぐため苗だけをフィルムなどで覆い保護すること。
母本、父本:交配組みあわせにおいて種子ができる側の個体が母本で、花粉を出す側の個体が父本となる。
マルチ:プラスチックフィルムなどで畦面を覆い、畦面からの蒸発を防ぎ、雑草の繁茂を抑え、地温の上昇を防ぎ、土面からの水のはね返りによる病気の伝染を防止できる。
ムシゲル:根の表面には粘質の有機物で覆われた部分があり、これをムシゲルと呼び、土壌中の微生物にはこのムシゲルを利用して増殖しているものがある。
メリクロン:優れた特性をもつ植物の分裂組織を培養することにより、大量に急速増殖できること。
養液耕:土を使わない栽培で、水耕栽培といういい方から変わってきており、現在ではNFTが一般的。
葉球:双子葉植物のキャベツやレタスなどで、横長の葉が重なりあってできた球。
葉鞘:単子葉植物の葉は葉身と葉鞘からなり、葉鞘が重なりあって茎の役割をしている。
要水量(蒸散係数):植物の乾物1gを生産するのに必要な水分量(g)が要水量で、蒸散係数とも呼ばれる。
ランナーと子株:イチゴの花が終わる頃、基部のわき芽が伸長し、2節ごとに幼植物を作り発根する。前者がランナー、後者が子株。
両性花:1つの花に雄しべと雌しべをもつ花。
鱗茎:単子葉植物のタマネギやニンニクなどで、とくに葉鞘が肥厚してできた球。
輪作:同じ畑に前作とは違う種類の植物を植えることにより、畑を有効に使いながら連作障害を避ける栽培方法。
裂果:急速な吸水がおこって内部の組織が果皮より肥大したため、果皮が裂けること。
老化、老衰:齢の進行とともに発育段階に進むことが老化で、その最終段階が老衰となる。
老化苗:環境条件が悪かったため、育苗日数の割には生育が進まないで生育の劣る苗で、その後の生育も順調に進まない苗。
ロゼット:ダイコンやキャベツでは根や葉球が生長している間、茎はほとんど伸びない、この様な形態のこと。
わき芽 :主茎についている葉の内側にできる芽のこと。
早生、中生、晩生:生育の早いものから、あるいは花芽分化の要求性の少ないものから、同じ種類であっても早生、中生、晩生の品種に分けられる。
和名:植物の名前で、ふつうはカタカナで示される。
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