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2010年7月17日 (土)

・需要の伸びるアーティチョーク

キク科チョウセンアザミ属に属する多年生で、原産地は地中海沿岸です。観賞植物のカルドンから改良されてでき、共にきれいな紫色の花を着け、つぼみを食べます。ラテン系の人々に愛好され、現在の生産地は地中海沿岸のイタリア、フランス、スペイン、ポルトガルから、更にアメリカのカリフォルニアに広がっています。日本には明治の初めに導入されましたが、利用は広がりませんでした。近年のグルメブームにのり産地も形成され、欧米でもこの需要は増えています。

食べる部位はつぼみ基部の多肉の花床部で、花弁が出る前の若いつぼみをゆでた後、塩やドレッシングをかけて食べ、ユリ根のような味がします。つぼみを取りまく多くの総苞(そうほう)の基部を、歯の裏でしごいて食べます。総包の上部を切り取ったハートあるいは更に総包も除いて花床部だけにしたボトムを直接料理する以外に、冷凍、オイル漬けやそのペーストの瓶詰めなどにもします。

5,6月頃、1mあまりに伸びた茎の先端に直径10cmくらいのつぼみを着け、次いで側枝の先端部にも多くのつぼみを着けます。そのつぼみは野アザミに似ており、筒状花と呼ばれる無数の小花からなります。大型の葉は深く切れ込み、その裏には鋭いトゲが生えています。夏頃、株元から3~5本程度の吸枝が伸びてき、秋から地上部の生育は衰え、冬には地上部は枯れます。

土性は特に選びませんが、排水の良い適度の水分をもつ土を好みます。播種時期は春か秋で、吸枝も苗として使えます。茎葉の生育は、1520℃くらいの冷涼な気候を好みますが、冬期には45℃の低温にも耐えます。30℃以上の高温・多湿には弱いようです。定植後56年まで連続してつぼみを収穫できますが、その後つぼみの着きが悪くなります。2年目以降、植物体はかなり大きくなるので、株間を5070cm程度にゆったりと植えます。主茎や分枝の茎はかなり重くなるので、しっかりと支柱をします。

 可食部の新鮮重100g当たり、タンパク質2.3g、脂質0.2g、炭水化物11.3g、カリウム430mg、カルシウム52mg、マグネシウム50mg、リン61mg、鉄分0.8mgと、繊維分を8.7g含みます。またビタミンのカロテン6μgB10.08mgB20.1mg、ナイアシン1.2mg、C15mgを含んでいます(五訂日本食品標準成分表)。アーティチョークに含まれる苦味物質は消化促進作用があるなど健康に良いとされ、アーティチョーク・ティーとしても利用されます。

Photo_4                             開花時のアーティチョーク U        断面図:食べる部分は総包の基部 Photo_2              定植時Photo_3 左:アーティチョークとバジルのトマトソースパスタ             

   右下はアーティチョーク・ティー。

   右上はアーティチョーク・ペーストのカナッペ         

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