2021年11月21日 (日)

・今年も巡行は中止となりましたが、お旅所では瑞饋神輿が展示されていました

 

12月に入ると瑞饋祭が始まり瑞饋神輿が巡行されますが、今年も神輿の巡行はコロナ拡散防止のため中止と

なりました。しかし北野天満宮の御旅所では、今年も瑞饋神輿が子供神輿と共に作られ、展示されています

ので拝見しに行きました。瑞饋神輿については瑞饋祭と神輿の巡行について、また子供神輿もあること、更

瑞饋神輿の飾りなどについて今迄に紹介しています。

瑞饋祭は平安時代に、西之京神人(じにん)が五穀豊穣の感謝のお礼として、旧暦九月九日(重陽の節句)

に自分たちが作った新穀・野菜・果実などに草花を飾りつけ、菅原道真公の神前にお供えをしたのが始まり

です。

室町時代に西之京神人は幕府から酒麴作りの独占権を与えられ、莫大な利益を得ていました。1607年に豊臣

秀頼が北野天満宮(1490年の土一揆により焼失)を再興し、それに合わせて西之京神人は付近の農民と協力

して、簡単な葱花輦(そうかれん)型神輿を作り瑞饋(ずいき)の音に因んでサトイモの葉柄(ズイキ)で屋

根を葺(ふ)きました。北野天満宮本殿前に奉納した後、西之京各町を練り歩きました。都市化が進み田畑が

少なくなったいまも、西之京の農家が集まって西之京瑞饋神輿保存会を作り、自らが栽培したサトイモのズ

イキや千日紅、水稲や麦、赤ナスなどで瑞饋神輿を作られています。この瑞饋神輿は1983年に、京都市無形

民俗文化財に指定されています。

 

 

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瑞饋神輿

上段は巡行で使われる鳳輦3基で、下段の左は瑞饋神輿の屋根部で、右は飾りの真紅(しんく)と角瓔珞

(すみようらく)です。

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2021年11月 9日 (火)

・小さなブーケに使うため、小さな花が沢山咲くセンニチコウの赤色と白色の品種を植えました

 

最近家人はベランダのアスパラガスやアイビーの緑の葉に合わせて、小さなブーケを作っています。そこで

前回、その材料にするためにエキザカムとメカルドニアをプランターに植えたことを紹介しました。今回は

同じ目的で、やはり丈夫でたくさんの小さな花を咲かせるセンニチコウを選び、その赤色と白色の品種を植

えました。

センニチコウはヒユ科ゴンフレナ属の1年草です。学名は Gomphrena globosaで、英名はglobe

amaranthあるいは bachelor's buttonです。原産地は熱帯アメリカです。開花期は夏から秋で、花色は

赤、白、ピンク、オレンジなどがあります。センニチコウの名前の由来は、千日も咲き続けると言われるく

らい開花期が長いためです。耐暑性があり、炎天下でも茎を何度も分枝して、球状の花をたくさんつけま

す。

いつまでの花の色があせないため、花言葉も変わらぬ愛、永遠の恋、終わりのない愛、不朽などがありま

す。英名のglobe amaranthは、丸いヒユ科の花という意味で、bachelor's buttonは独身者のボタンとい

う意味です。これは熱帯アメリカでは、恋占いで男性がセンニチコウを胸のポケットに入れて好きな人に会

いに行き、枯れたら失恋、枯れなかったら恋の成就を意味したことから名付けられたようです。

 

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千日紅

センニチコウの赤色と白色の花を並べて示しています。また球状の頭状花序となり、花序の中にたくさんの

小花があります。また、頭状花所を拡大しています。花と思っている器官は花弁でなく、苞葉が色づいてい

ます。本来の花は苞葉の中から突き出てきます。

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2021年10月26日 (火)

・小さなブーケに使うため、小さな花が沢山咲くエキザカムとメカルドニアを植えました

 

最近家人はベランダのアスパラガスやアイビーの緑の葉に合わせて、パンジー、ナデシコやローズマリーな

どベランダで咲いている花を使い、小さなブーケを作っています。

そこで、今まで咲かせたことのなかった紫色の花のエキザカムと、黄色の花のメカルドニアをプランターに

植えました。

エキザカムはリンドウ科ベニヒメリンドウ属(エキザカム属)の多年草ですが、日本では寒さに弱いため春ま

き1年草として扱われています。学名はExacum affine、英名はPersian violetです。原産地はアラビア半島

の南にあるソコトラ島です。日本には1920年代に導入されています。

一方のメカルドニアはゴマノハグサ科メカルドニア属の多年草ですが、これも寒さに弱いため1年草として

扱われています。学名はMecardonia acuminataで、英名はAxilflowerです。原産地はアメリカです。

 

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エキザカム,メカルドニア,

上がエキザカムの花で、下がメカルドニアの花です。どちらも小さいですが沢山の花が続いて咲いてきます。

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2021年9月30日 (木)

・最近家人が包装紙を使って作っている、手作りのミニのペーパーバッグを紹介します

 

先日テレビの「黒柳徹子の窓で」、女優の丘みつ子さんが最近紙袋作りに夢中になっている紹介がありまし

た。カレンダーなどの不要になった紙を利用して作り、作ったミニの紙袋はご近所さんにちょっとしたもの

を上げるときに添えると喜ばれるとのことでした。なかなか面白そうで、家人が早速真似をして作ってみよ

うとしました。しかし短時間の説明であったため、なかなかうまくは出来なかったようでした。そこでネッ

トで調べてみると、youtubeで、折り紙の「紙袋」おしゃれで可愛い Original Cute Paper Bags/ ばあば

の折り紙というのが見つかり、本格的な紙袋でした。そこで作り方を早速写真に撮って家人に渡しました。

その写真を見て家人はすぐ作り方を覚え、不要になったカレンダ-や包装紙を使って、いろいろ作り出しま

した。作っている内に面白くなったのか、大小様々なサイズのペーパーバッグや、いらなくなった包装紙の

模様を意識したペーパーバッグを作るようになりました。今回は家人の作った大小さまざまなサイズのペー

パーバッグを紹介します。

 

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ペーパーバッグ

左上が7月4日に作ったぺーパーバッグで、右上と左下が、9月6日作成のペーパーバ

ッグで、右下が9月13日作成のペーパーバッグです。

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2021年9月19日 (日)

・今年もスパティフィラムの仏炎苞に囲まれた花がいくつか咲いてきました

 

今年はいつ咲くか?咲くか?と家人と話しながら、開花を持っていました。「呼ぶより謗(そし)れ」と言

いますが、6月末によく見ると白い仏炎苞が現れてきていました。7月に入ると、その中からやはり白い花

(花序)が現れてきました。スパティフィラムにはミニもあり、その花を2019年に紹介しています。花とい

っても正確には花序ですが、その肉穂花序が仏炎苞と呼ばれる大型の総苞で包まれています。その花の様子

から肉穂花序を仏像にみたて、苞を火炎光背に例えて仏炎苞と呼ばれています。

仏炎苞を持つ植物としてはミズバショウが有名ですがそれ以外にも、アンスリウムの花序と仏炎苞は赤色

で、サトイモの花序と仏炎苞は綺麗なオレンジ色であることを先に紹介しています。これらの植物では肉穂

花序が大型の苞に包まれており、アンスリウムでは仏炎苞は大きく開いていますが、サトイモと同様にスパ

ティフィラムでは肉穂花序を包み込んでいます。

スパティフィラムはサトイモ科 ササウチワ属(スパティフィラム属)の多年草です。学名はSpathiphyllum

lanceifolium (Jacq.) Schottで、原産地は熱帯アフリカです。

 

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スパテイフィラム

左は開花前の状態で、真ん中には開花した肉穂花序と仏炎苞を、右にはその拡大を示しています。

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2021年9月11日 (土)

・西院の地名にも残る西院春日神社では、6月にはフジは実になり紅白のツツジが満開でした(その2)

 

先には西院の地名の元なった西院淳和院の地に建てられた、西院春日神社の歴史とそこに生えている花を紹

しました。西院春日神社の花としては春の白梅、つつじ、大和撫子と初夏のフジが有名です。それ以外に

も皇室ゆかりの品があったりします。

今回は桓武天皇と、淳和院の当主であった淳和天皇の紹介と、皇室ゆかりの品などを紹介します。桓武天皇

は781年の即位時に、同母弟の早良親王を皇太子と定めましたが、平城京から遷都するため長岡京の造営中

に、早良親王を藤原種継暗殺の廉により廃太子の上で流罪に処しました。これを受け、785年に安殿親王を

皇太子(後の平城天皇)としました。しかし、親王が抗議のための絶食で配流中に薨去するという事件が起

こり、その後に天災や近親者の不幸・祟りが起こり、長岡京から794年に平安京への遷都を決めます。それ

だけでは祓いは不十分として、早良親王の怨霊を恐れて800年に「崇道天皇」と追号して祟りを鎮めていま

す。

桓武天皇(第50代)の後の第51代には平城天皇(第1皇子)、第52代には嵯峨天皇(第2皇子)となり、第

53代に淳和天皇(第7皇子)が即位しています。淳和天皇は即位時に嵯峨天皇の嫡子である正良親王を皇太

子にし、譲位後には第54代に仁明天皇(正良親王)が即位しています。仁明天皇は淳和天皇の皇子恒貞親王

を皇太子に立てましたたが、淳和上皇は後ろ盾の勢力の無い恒貞親王の行く末を心配します。淳和上皇の心

配はやがて現実のものとなり、842年の承久の変により、恒貞親王は廃されて代わりに仁明天皇の第一皇子

道康親王が皇太子となり、後に第55代文徳天皇となっています。恒貞親王は幸い出家することで、それ以上

の罪を逃れています。これには帝位を継がせたいという仁明上皇の意思と、后の親である藤原氏の陰謀があ

ったとされています。この頃では長子相続はまだ確定しておらず、弟が皇太弟となり帝位を継ぐことが多か

ったため、いろいろ問題になることが多かったようです。

 淳和天皇の時代は比較的平穏であり、人柄も穏やかであったためか、淳和院は歴代の皇室から深い関係を

保ってきており、多くのゆかりの植物などが残されています。

 

 

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西院の植物など

大和撫子が開花中で、その横は縁起の良い一願蛙の像です。

また下段に示したのは、サカキの蕾と花です。

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2021年9月 1日 (水)

・西院の地名にも残る西院春日神社では、6月にはフジは実になり紅白のツツジが満開でした(その1)

 

いつもパソコン用品を買いに西院にある上新電機の一番館に行きます。一番館の西に神社があり、車から見

るだけですが春日神社とあり、奈良の春日神社の別社かと思いつつも、いつも通り過ぎるだけでした。6月

の初めに時間があり、気になっていたその西院春日神社にお参りに行ってきました。境内に入ってみるとか

なり広く、立派な本殿がありました。由緒略記を見ると桓武天皇の第7皇子で、後の第53代淳和天皇(786

~840)が退位された後に淳和上皇となられてからのお住まいで、淳和院あるいは西院と呼ばれていまし

た。現在の西大路四条あたりの地名を西院と呼びますが、それはこの淳和院が西院とも呼ばれたことが基に

なっています。淳和院に移られたときに、勅命により奈良の春日大社よりご分霊をお迎えし、守護神とされ

たようで西院春日神社の名が残っています。 

建設当時は南北516m・東西252mの広大な敷地を占めていました。871年に淳和院から出火し、火の勢い

は激しく内裏迄火の粉が飛んだと記録されています。その後淳和院は再建されましたが、その規模などは明

らかではないようです。1989年~1993年にかけて上新電機ビルの建設工事の際に発掘調査が行われ、南北

17m・東西10mもある大規模な建物跡をはじめとする掘立柱建物群、四条大路や側溝、門跡などが見つかっ

ています。その記念のレリーフが、上新電機ビルの西側の外壁に残されています。

平安時代中ごろ以降、この辺りから西は魔界で、三途の川の河原(賽の河原)だったと思われました。作井

通にあった作比川は、今では暗渠になっており、この川を賽の河原と見立てていたようです。西大路四条の

交差点東北側に高山寺があり、「西院(さい)之河原旧跡」の石碑と、淳和院の石碑も残っています。銀閣

寺をたてた第8代将軍・足利義政の妻、日野富子(1410~1496)は西院之河原旧跡の高山寺に祈願して、

義尚を生んだと伝えられています。しかし、義尚が生まれる前に、義正は弟の義視を養子にして後継ぎとし

ていました。そこで弟の義視との間に跡目相続が起こり、応仁の乱に発展し、平安京を焼け野原にしてしま

いました。高山寺本堂には本尊として安置された地蔵尊は「子安地蔵」と呼ばれ、安産・子授けにご利益の

ある地蔵尊として信仰を集めたといいます。

由緒あるこの淳和院には皇室との関係も深く、記念樹のフジや、疱瘡を治したとされる「疱瘡石」などがあ

り、現在でも皇室の崇敬厚く、全国から病気平癒などの願いや祈祷依頼の参拝者が多いようです。これらを

2回に分けて紹介します。

 

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西院

淳和院の鳥居。本殿、ツツジの花を示しています。

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2021年8月18日 (水)

・オリエンタルユリの2品種「マレロ」と「カサブランカ」のそれぞれが たくさんの花を着けました

 

ユリは日本の特産の花で、世界にあるユリの原種約100種のうち、15種が日本の自生種です。特に日本は美

しい野生ユリの宝庫で、ヤマユリ、オトメユリ、ササユリ、テッポウユリなどが山野に自然に咲いていま

す。古くから日本人に愛されて、「古事記」や「日本書記」にも登場しています。江戸時代には園芸品種の

スカシユリが百数十品種も育成されています。江戸時代末期には、横浜に開かれた外国人商館でユリの球根

貿易が始まり、ヤマユリ、ササユリ、オニユリなどが輸出されています。明治に入ると更にユリ球根の輸出

が盛んになり、種類もヤマユリからテッポウユリの割合が増してきました。明治期には日清・日露戦争があ

りましたが、この時期に生糸に次いでユリ球根が外貨獲得に役立ったようです。ヨーロッパに分布していた

十数種のユリのうち、聖母マリアの純潔のシンボルであったニワシロユリ、別名マドンナリリーには、日本

のテッポウユリが使われるようになりました。アメリカでも、イースターリリーには日本のテッポウユリが

使われるようになりました。

先には長崎のハウステンボスでクルージングを楽しんだ後見たユリの豪華なアーチと、ホテル庭園に植えら

れた見事なユリ花壇を紹介しています。また、丹波篠山の玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを鑑賞してき

ましたが、更にその中で見た花弁の八重化についても紹介しています。

 ここではベランダで開花したオリエンタルユリの2品種、「マレロ」と「カサブランカ」の花を種介しま

す。

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マレロとカサブランカ

ユリの赤色の「マレロ」と白色の「カサブランカ」です。

ユリはユリ科ユリ属の球根植物です。学名はLiliumで、原産地は北半球の亜熱帯~亜寒帯に分布していま

す。和名はユリで、英名はLilyで 開花期は5~8月です。江戸時代末期に、ドイツ人医師シーボルトはアジ

サイなどとともに、カノコユリ、テッポウユリ、スカシユリなどの球根をヨーロッパに持ち帰り、日本の美

しいユリが人気を呼んだようです。

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2021年8月 6日 (金)

・あの受難の花・パッションフラワーが府立植物園にある植物園会館の壁を飾っています

 

パッションフラワーは熱帯でよく見かける植物で、観賞用だけでなく立派な実がなり、さっぱりとしたジュ

ースを女性は好んで飲んでいます。トケイソウ科トケイソウ属のつる性植物で、約29種類あります。和名は

トケイソウで、別名受難の花(パッションフラワー)とも呼ばれます。観賞用のパッションフラワーはカラ

フルでいろんな色があることを、先に紹介しています。花は直径10㎝くらいでかなり大型のもあり、カラフ

ルな模様があり植物園などでもよく栽培されています。花弁、雄しべや雌しべが特異な形をしており、また

花弁以外に副花冠と呼ばれる器官が良く発達しています。そこで、その花の興味深い形と色、その形態の不

思議さについても先に紹介しています。花弁とがく片はほぼ同じ形と色をしており、更に副花冠と呼ばれる

器官が4列に分化して、独特のカラフルな模様をしています。その上にある雄しべも、また雌しべもかなり

独特の形をしています。

 京都府立植物園の正門を入ってすぐ右に、植物園会館があります。少し前からその壁の上側が紅葉樹で飾

られており、またその柱にこのパッションフラワーが植えられ、柱の壁面を綺麗に飾るようになっていま

す。管理も良いためか、いつ行っても綺麗にたくさんの花が咲いて、入場者の目を引いていますので紹介し

ます。

 

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パッションフラワー

 群生して壁を飾っているパッションフラワーの生育の様子と、開花した花をアップして示しました。

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2021年7月29日 (木)

・あなたはカールしたまつ毛のようなしべのある、ネコノヒゲの花を見たことがありますか

 

長くてカールした5本のしべのあるネコノヒゲは、シソ科オルトシフォン属の多年草です。アジア南東部、

ーストラリアが原産地です。別名はクミスクチン、キャッツウイスカーと言います。猫のひげをマレー語

でクミスクチンと言い、インドネシアやマレーシアでは薬用とされています。英名でもネコノヒゲ・キャッ

ツウイスカーと言っています。

日本には薬用植物として導入され、葉に利尿作用や血圧を下げる効果のある成分を含んでおり、「クミスク

チン茶」の名前で健康茶の一種として利用もされています。本来は多年草ですが耐寒性はなく冬に枯れるた

め、日本では1年草として分類されています。春から秋にかけて、白い花が咲きます。花壇や鉢植えで、観

賞用としても良く植えられています。

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コノヒゲ

ネコノヒゲの全体の生育の様子と、花序のアップを紹介しています。

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2021年7月24日 (土)

・祇園祭に縁の深いヒオウギが、京都府立植物園の四季の丘で満開でした

 

今年の祇園祭は残念ながら山鉾の巡行は、コロナ蔓延防止のために中止されました。ただ山鉾の組み立ては

技術の継承のため、幾つかの山鉾の組み立ては実施されています。過去の山鉾の巡行は2011年2012年に

紹介していますので、そちらをご覧ください。また最近、京都の情報を発信しているKyoto Love.Kyoto 

祇園祭の役割とその目的について紹介しています。

祇園祭には、ヒオウギの花が欠かせません。ヒオウギ(檜扇)は古来より厄除けの植物とされ、祇園祭に期

間中軒先にヒオウギが飾られ、床の間にもヒオウギがいけられます。

しかしこの習慣も、時代の移ろいに応じて薄れてきて、檜扇を知らない人が増えてきています。

ヒオウギはアヤメ科アヤメ属(ヒオウギ属)の多年草で、漢字では檜扇と書きます。学名はBelamcanda

chinensis で、原産地は日本、中国、台湾、インド北部などです。高さ50cm~1.2mくらいで、開花期7

月~8月頃です。

 

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ヒオウギ

京都府立植物園の四季の丘で、7月中旬に見たヒオウギの花です。

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2021年7月14日 (水)

・アガパンサスのブルーの花が綺麗に咲いてきましたが、どんな花なのか詳しく観察しました

 

アガパンサスの花には、ブルーと白の二色があります。どちらの花もいつも行く東大路通り綺麗に6~7月頃

に咲いていますので、すでに紹介しています。アガパンサスはユリ科に分類されていましたが、分類体系に

より今はヒガンバナ科に分類されているようです。アガパンサス属に属し、よく見かける園芸種は、別名ム

ラサキクンシランで、学名はAgapanthus africanus英名はAfrican lilyです。半耐寒性多年草で花期は6 -

7月頃で、南アフリカ原産です。地中には茎が肥大して、球根のようになった根茎があります。地際から光

沢のある細長い葉を、何枚も出します。その間から花茎を50~60㎝くらい長く伸ばし、先端に数十輪の花を

放射状に咲かせます。花の形は先端が大きく開いたラッパ型で、横向きに咲くことが多いようです。開花時

期は種によって若干異なりますが、梅雨時期を中心として早いものでは初夏、遅いものは夏~秋です。

 ブルーの花を拡大して先に見ましたが、内側の花弁ではブルー一色ではなく、中央に1本の縦すじが濃い

ブルーをしていました。雄しべの花糸もそれに合わせてブルー色をしていました。今年はベランダで何本も

花茎が伸び出して、たくさんの花が綺麗に咲きました。そこで以前には詳しく観察できなかったので、拡大

して雄しべや雌しべの形態を観察しました。

 

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アガパンサス

アガパンサスの花序とその一つの小花を拡大して載せました。

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2021年7月 5日 (月)

・ガクアジサイが咲いてきたので、中央の両性花と周囲の装飾花の発達を観察しました(2:装飾花)

 

アジサイの花には中央部に小型の両性花(完全花)が無数にあり、周辺に大型の装飾花があります。ガクア

サイの名前は、この装飾花が額縁のように見えることから、その名前がつきました。一般にアジサイの両

性花と装飾花の形態については、図鑑でもあまり記載されていません。両性花には雄しべ・雌しべがあり完

成花とも呼ばれますが、それらの数や形態は明らかでありません。また装飾花では雄しべ・雌しべが退化し

た中性花と書かれたりしますが、その形態と特性も明らかでありません。

そこで先にはガクアジサイの花を構成する中央部にある、両性花の発達過程を紹介しました。花弁は5~6

枚、雄しべは10本あり、雌しべの先端は3~4本に分かれていました。今回は残りの装飾花の発達について、

観察した結果を紹介します。

 

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ガクアジサイ

ガクアジサイの花序を構成する両性花と装飾花のうち、装飾花の発達を並べてみました。

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2021年6月28日 (月)

・ガクアジサイが咲いてきたので、中央の両性花と周囲の装飾花の発達を観察しました(1:両性花)

 

よく見かけるガクアジサイは、アジサイ科アジサイ属に属する、落葉性低木です。日本が原生地で、これに

他の種類が掛け合わされて、多くの品種が育成されています。一般にガクアジサイ、ヤマアジサイ、ハイド

ランジアなどの西洋アジサイ、カシワバアジサイなどの外国種のアジサイに分類されますが、どんどん多く

の品種が育成され、その関係は複雑になっています。ガクアジサイの仲間で、花序全体が装飾花のものをホ

ンアジサイと呼びます。

たいていのアジサイの花には中央部に小型の両性花(完全花)が無数にあり、周辺に大型の装飾花がありま

す。一般にアジサイの両性花と装飾花の形態については、図鑑でもあまり記載されていません。両性花には

雄しべ・雌しべがありますが、それらの数や形態は明らかでありません。装飾花では雄しべ・雌しべが退化

した中性花と書かれたりしますが、その形態と特性は明らかでありません。

そこで先にピンクのガクアジサイで装飾花が八重の品種と、最近よく見かける白色の装飾花ばかりの‘アナベ

ル’について、その形態を観察して紹介しました。このガクアジサイでは、花弁は3~4枚、雄しべは0~3

本、雌しべは3本に分かれており、装飾花は花弁だけで、雄しべや雌しべは見られませんでした。装飾花だ

けの‘アナベル’では、おそらく4枚のガク片だけが発達していて、中央にある小突起が花なのかどうかは確認

できませんでした。そこで今回はこれらの点を明らかにするため、ガクアジサイの両性花と装飾花の発達過

程を観察しました。今回は、まず両性花の発達につて紹介し、次回に装飾花について紹介します。

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ガクアジサイ

ブルーのガクアジサイについて、特に中央の大部分を占める両性花の発達過程を示しました。ブルーの奇麗

な品種です。

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2021年6月21日 (月)

・ベランダでは新顔のミニバラ‘ほほえみ’が極小サイズの花ながら沢山咲いています

 

バラは私の大好きな花で、広い庭に10数品種のバラを栽培していたこともあります。屋島に家を建てた時に

は、卒業生たちが色とりどりのバラ品種を選んで、家の周囲に植えてくれました。しかしその後京都に戻

り、今度はベランダ住まいでバラ栽培はあきらめていました。そこで、府立植物園のバラを毎年見に行き、

そのバラを何度か紹介してきました。またご近所にモッコウバラの大きな木が植わっていて、毎年たくさん

の花を着けていました。しかしなぜかそのモッコウバラが切られてしまって見られなくなったので、ベラン

ダに大きなポットを置き、モッコウバラを植えて咲かせるようになりました。また普通のバラも植えたくな

り、ミニバラで我慢してバラ栽培を楽しんでいました。ここには、家人が園芸ショップで見かけて買ってき

た、今人気の極小ミニバラの花をたくさん咲かせる’ほほえみ’の花を紹介します。

 

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ほほえみ

「ほほえみ」は普通のバラよりはるかに小さく、花径約1cmのピンクがかった赤色の極小の八重の花が、枝

いっぱいに咲きます。ミニスプレーバラで、とても多花性です。

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2021年6月12日 (土)

・ベランダでは3月になるとムスカリ坊やが休眠から目を覚まして、たくさの花をつけるようになります

 

ムスカリは丈夫な花で、3月になると、野原のあちこちで咲いているのを見かけます。小さな球根で簡単に

増えるため、自然に広がってくるのでしょう。ブルーの釣鐘状の可愛い花なので、先にその写を載せまし

た。

今回はベランダの小さなプランターに植えたムスカリが、休眠から目を覚ましムックリと花首を伸ばしなが

ら、たくさんの可愛い花を発達させてくるのを観察しました。

清少納言は枕草子に「何も何も、小さきものは、みなうつくし(可愛い)」と書いています。本当に小さい

ながらよく見ると可愛い形をしています。

ムスカリ(学名: Muscari botryoides (L.) Mill.)はユリ(キジカクシ)科ムスカリ属の植物の総称です。地

中海沿岸~南西アジアにおよそ40種が分布する球根植物です。

花は一見するとブドウの実のように見えることから、ブドウヒアシンスの別名があります。開花期は3月初

めから4月終わり頃まで咲きます。

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ムスカリ

ムスカリ坊やの目を覚ましたところから、開花してくるまでの過程です。

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2021年6月 7日 (月)

・ベランダでは5月になるとナデシコ4種の赤、白、ピンクに赤・ピンクの花が満開になっててきました

 

先には、キンギョソウ、ナデシコやパンジーなどの花が咲き終わった後の管理が大事なことを書きました。

我が家のベランダでは秋から春にかけてパンジーを咲かせ、春になるとナデシコが一斉に咲き出します。今

回はナデシコの花、特に花弁の縁の切れ込みが綺麗なのと、たくさんある雄しべと蝶の触角のような雌しべ

を観察しました。

 

ナデシコ(なでしこ、撫子、瞿麦、牛麦)は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、カワラナデシコ(学

名: Dianthus superbus var. longicalycinus)の異名です。北半球の温帯域を中心に約300種が分布してい

ます。日本固有種もあり、暑さ寒さにも強くて、夏から秋まで咲き続けることから、古くには常夏(トコナ

ツ)とも呼ばれました。

カワラナデシコにはナデシコ以外に、ヤマトナデシコの異名もあります。これはセキチク (D.

chinensis L.) を古くは唐撫子(カラナデシコ)といったことに対する表現です。

 

園芸ではカーネーション以外のナデシコ類を総称してナデシコ(もしくは学名でダイアンサス)と呼ぶこと

が多いようです。カーネーション〔D. caryophyllus〕もナデシコの仲間ですが、園芸では一分野として確

立されており、普通には分けて分類しています。

 

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ナデシコ

栽培した4品種で、花弁の色はピンク、白、赤と赤・ピンクです。

ナデシコの開花期は、春先タイプでは5~6月、四季咲きタイプでは4月~6月 / 10月~11月です。

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2021年5月28日 (金)

・寒波で傷んだレースラベンダーもなんとか回復して青藤色の花が沢山咲いてきました

 

ベランダの奥に置かれて寒波の被害の少なかったフレンチラベンダーについては、先にそのリボンをつけた

花を紹介しました。それより外側にあり寒波の影響を受けてかなり茎葉が傷んだレースラベンダーも、何と

か生育が回復してきました。その花と花を利用して作ったラベンダー・ステイックについては、先にも紹介

しています。

レースラベンダーはシソ科ラヴァンデュラ属の芳香を持つ、常緑小低木です。地中海沿岸、カナリア諸島か

らインドにかけて分布していて、香水原料としてヨーロッパなどで営利栽培されています。学名は 

Lavandula pinnataで、英名はfern lavender です。レースラベンダーはラベンダーの一種で、香りが弱い

反面、開花した茎葉が美しい種類です。葉に深い切れ込みがあるためレースラベンダーと呼ばれ、観賞に向

いているラベンダーです。本種は他の種類よりも低温に耐えられ耐寒性がありますが、一方で湿気には弱い

面があるので水のやりすぎには注意します。

今年のレースラベンダーの花はやや小さく、以前に咲いた花ほど大きくはありませんが、形は同じように綺

麗なので拡大して観察しました。

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レースラベンダー

今年のレースラベンダーの全体と、その輪散花序と2唇形の花です。

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2021年5月23日 (日)

・毎年5月には京都府立植物園では、比叡山を背景に各種のバラが咲き乱れます

 

京都府立植物園の面積は24haあり、1万2000種類の植物が栽培されていて、植物数では国内1位です。特

に温室では珍しい熱帯植物のコレクションが見られ、園内には季節の草花が植えられている花壇や桜・梅・

花菖蒲・竹笹などで、自然な景観を再現した日本の森があります。

また正門近くにあるバラ園は、遠くに比叡山を望む洋風庭園です。広大な洋風庭園にモダンローズを中心に

約300種類、約2000本のバラが栽培されています。バラについてはほとんど毎年のように紹介しています。

特に種類ごとにその特性と品種を、ツルバラハイブリッドティーフロリバンダポール仕立てについて

紹介しています。

ここには今年の植物園はあいにくコロナのため臨時休園されていますので、昨年に咲いたバラについて紹介

します。今年は誰に見られることないけれど、例年のように艶やかに咲いていることでしょう。

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バラ園

比叡山を背景に、バラ園と咲いたバラを紹介しています。

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2021年5月18日 (火)

・4月末にはモッコウバラが今年もたくさん黄色の花を咲かせています

 

先にはご近所がモッコウバラの栽培をやめてしまったので、ベランダでモッコウバラ栽培を始めたことを紹

しました。その後も今年で3年目になりますが、毎年黄色の八重の花を元気に咲かせています。モッコウ

バラはバラらしくないバラで、まったく棘(とげ)がなく、剪定も必要のないツルバラです。そこで手のか

からない、しかもほとんど病虫害の被害も無く管理のしやすいバラです。

 モッコウバラ(木香茨、木香薔薇)はバラ科バラ属の常緑つる性低木です。学名はRosa banksiaeで中国

原産のバラです。開花期は初夏で一季咲性です。花は白か淡い黄色で、それぞれ一重咲と八重咲があり、直

径2-3cmの小さな花を咲かせます。 黄花の一重や白花には芳香がありますが、唯一の欠点は黄色の八重には

香りがほとんど無い点です。一般的にモッコウバラといった場合には、黄色の八重咲を指します。葉は普通

のバラに比べてやや小型で、柔らかいようです。

 前回には蕾の可愛い写真も載せましたが、今回は主に満開時の花の形態を紹介します。

 

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モッコウバラ

ネットに絡むモッコウバラの全体像と、咲いている花を示しました。淡い黄色の花弁で、花弁の周辺部で

は、更に淡い黄色のようです。モッコウバラは今話題の、秋篠宮眞子さまのお印に選ばれています。皇族の

方には身の回りの品に、このお印のマークが入れられます。

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«・4月末にはフレンチラベンダーの可愛い花が咲き、先端に4本のリボンが風になびいています