2018年10月19日 (金)

・台風21号襲来による平野神社の建物・木々の被害のビフォー&アフター

201894日の台風21号による京都での被害は建物と巨木への被害が多く、平野神社と北野天満宮の被害状況を先に紹介 しました。北野神社では本殿の被害は屋根の一部だけでしたが、平野神社では拝殿のすべての柱が折れて拝殿が倒壊しました。この建物は京都府指定文化財で、その設計図も残っていないとかでその再建もなかなか大変なようです。平野神社は平安の昔から夜桜で有名な場所で、数々の貴重な銘木が庭園に植栽されています。これらの古木もかなりの被害を受け、その修復にはかなりの労力と経費が掛かることでしょう。ここ平野神社もかっては官幣大社で国家の支援がありましたが、戦後は官営で行うことが廃止されました。以降は神社と氏子崇敬者達の浄財で維持されてきましたが、式年遷宮などもあり経済的に苦しく、境内の一部をガレージに貸したり、マンション用地になったりしてニュースに取り上げられています。寺院に比べて神社では拝観料を取らないため、平野神社では桜のシーズンには大変賑わいますがその運営維持は大変なようです。今回の台風被害の復旧については、復興義援金の募金活動が始まりましたので紹介させて頂きます。以下に台風21号襲来による被害のビフォー&アフターを写真で紹介します。

 

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平野神社復興義援金のお願い

 貧者の一灯を致しました。

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2018年10月13日 (土)

・北野天満宮の瑞饋神輿の海外紹介のNHK番組が、10月25日午後にBS1で国内初放映されます

一財)京都園芸倶楽部 では京都府立植物園内に事務所を置き、毎月例会を行い機関誌(園芸春秋、京都園芸)を発行しております。毎月の例会では、植物に関する専門家による講演や、京都市内近隣の庭園、植物園、薬草園や植物の見学旅行もしています。今年6月には瑞饋神輿保存会会長の佐伯さんに、瑞饋(ずいき)神輿(みこし)の来歴とその保存に関わるご苦労の一端をお聞きしました。また今月1日には北野天満宮の御旅所で完成したばかりの瑞饋神輿の前で、保存会会員により丹精して育て収穫された野菜・花卉・果実で飾った瑞饋神輿の各部位の説明をして頂きました。10月1日~3日まで御旅所に神輿は飾られており、4日には瑞饋神輿は氏子の各地域を巡行して北野天満宮に至り、また御旅所に戻ります。その瑞饋神輿の巡幸の昨年の様子を先に紹介 していますので、ご覧ください。瑞饋祭りには子供用の瑞饋神輿も参加します。

6月例会では佐伯さんにより、昨年11月にNHKから海外向けに放送されたCore Kyoto番組「ずいき祭り~地域を結ぶ野菜みこし~」の収録ビデオを用いて説明されました。その番組は国内で放送されていませんでしたが、この度10月25日(木)その日本語版がNHK BS1で午後2時~2時30分まで国内初放映されます。中々見ごたえのある番組ですので、遠くで見られない方には特に放送を是非見られるようお勧めします。

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瑞饋神輿

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2018年10月12日 (金)

・ツユクサの花は恥ずかしがり屋さんで咲いてもすぐ葉(苞)の間に隠れます

先に朝早く先ツユクサの花を紹介 しました。雄しべに3種類あり、上に装飾的な3本の雄しべと下には実際に授粉に適した2本の長い雄しべ、その中間に両方の役割をする1本の雄しべがあります。午後には2本の雄しべとは雌しべは絡み合い、授粉を確実にしてから花は苞葉の中に入ってしまうようでした。苞葉の中では2番目の花が既に準備されていて、1番目の花に続いて顔を出して咲き、同じことを繰り返していました。その結果、苞葉の中には少なくても2個の実ができる計算になります。今回はいったん咲いた花はとても恥ずかしがり屋さんなので元に戻りますが、どれくらいの時間差で苞葉の間に戻るのか観察してみました。

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ツユクサ

ツユクサの花は早朝に咲き、昼前には受精が終わり、午後1時過ぎには苞葉の中に戻ります。

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2018年10月 8日 (月)

・散歩で見かけいつも気になっていた色鮮やかな花はマンデビラという花でした

散歩道で見かけるご近所さんのお庭に、鉢植えでいつも色鮮やかで赤、白、黄色の大型の花を見かけます。何かに似ているようで、でも名前の分からない花でした。写真に撮って帰り、パソコンで調べて見ると、マンデビラと云うキョウチクトウ科の花でした。

キョウチクトウ科マンデビラ属の多年草で、学名はMandevilla で、別名はチリソケイです。原産地はメキシコからアルゼンチンです。鉢植えにされることが多く、ツルが長く伸びます。キョウチクトウ科の花には他に、ビンカ(ニチニチソウ)、ツルビンカ それに先日紹介したハツユキカズラ などもあり、なんとなく見かけたような気がしていたのは、そんな仲間をよく見ていたためでしょうか。

メキシコからアルゼンチンにかけて、およそ100種類が分布するつる性の植物です。以前は近縁のデプラデニア属に分類されており、その名残で今でもこの名前で呼ばれることがあります。ツルがよく伸びるので、フェンスや支柱に絡ませて栽培します。

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マンデビラ

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2018年10月 6日 (土)

・ハツユキカズラは秋になると新芽の葉が赤からピンク、白、緑に白斑と鮮やかに変身します

散歩道で見かけるお宅の壁に、カズラが巻き付いています。いつも古い葉は緑色なのですが、新芽は赤味がかっていて、それが徐々に白っぽくなり、最後には白い斑の入った緑色の葉になるため、初雪葛の名前がついています。特に夏の終わり頃からは新芽の葉の色が、赤、白、ピンク、緑とから変化してくるため、ひときわ鮮やかに変身してきます。

ハツユキカズラ(初雪葛)はキョウチクトウ科テイカカズラ属のツル性の花木です。学名はTrachelospermum asiaticum 'Hatuyukikazura'です。別名フイリテイカカズラで、原産地は日本です。つる長は10cm30cmです。

ハツユキカズラは、テイカカズラの斑入り品種で寄せ植えやハンギング、地面を覆うグランドカバーなどに利用されています。つる性の草のように見えますが、常緑つる性低木に分類されています。縦横に旺盛につるを伸ばすテイカカズラにと比べると、葉は小型で節間はみじかくなっていて、垣根などにもコンパクトにまとまりやすくなります。

テイカカズラのテイカは藤原定家のことで、カズラはつる性植物という意味です。これは藤原定家が愛する人を忘れられず、テイカカズラに変わってその人の墓に絡みついたというお話にちなんでいるそうです。

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ハツユキカズラ

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2018年10月 3日 (水)

・ご近所のオリーブ3本のうち2本の木には緑色の実がなっていました

オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木です。英名は olive、学名は Olea europaeaです。原産地は地中海沿岸と中近東です。日本では香川県の小豆島で、オリーブがよく栽培されオリーブ油や塩蔵したオリーブが特産品になっています。今年もご近所のオリーブの木を見ていると、先に紹介しましたように、59日にたくさんの蕾をつけていました。2週間後の523日にはもうたくさんの花が咲いており、一部の花ではもう子房が肥大しかけていました。オリーブの花は両性花で、ガクが4枚、雄しべが2本でそのあいだに雌しべがあります。

23日して見に行くと、もうすべての花も膨らみかけた実も落ちていました。オリーブの花は他家受精をするため、自分の花粉では受精しないため落花・落果したようでした。京都市内でもよくレストランの庭にオリーブの木を見かけますが、1本しか植えていないためか、あまり実がつているのを見かけません。近くにオリーブの木があり、更に同じ頃に咲くことが必要になります。この頃雨が降っても、授粉・受精はうまく起こらないため、乾燥地が栽培適地になります。

品種によっては

「ルッカ」のように自家受精する品種もありますが、普通には近くにオリーブの木がある方が結実しやすいようです。

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オリーブの花と果実

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2018年9月29日 (土)

・朝早くべランダではブルーのツユクサの花が毎日咲いています

頂いたツバキの鉢から何時の頃からか、たくさんの茎が伸びていました。先日の朝見ると、きれいなブルーの花が鮮やかです。ムラサキツユクサだろうと思っていましたがよく見ると、上2枚の花弁はブルーですが、下の花弁1枚は白色です。ムラサキツユクサではなく、ツユクサでした。どちらも以前は道端などでよく見かけた花ですが、最近ではほとんどの通りも舗装されてしまい、あまり見かけることも無くなっていました。

ツユクサ(露草)は、ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物です。学名は Commelina communis で、英名はasiatic dayflowerです自生地は日本全土を含む東アジアで、アメリカ東北部などにも帰化しています。朝露の頃から咲き始め、昼頃には閉じてしまう花なので露草と呼ばれ、はかない花の象徴として日本人好みの花のひとつです。ブルーの花弁はアントシアニン系化合物の青色素であるコンメリニンを含み、服などに着いても容易に退色して後に残りません。この性質を利用して、染め物の下絵を描くための絵具としてかっては用いられました。しかしツユクサの花は小さいため、大型のオオボウシバナ(アオバナ)が一般には用いられました。

ツユクサの花を見ていると黄色の雄しべが6本あるようでしたが、その形と色が変わっているので、観察してみました。またなかなか咲かないと思っていた茎に着く苞葉を開いて見ると、咲いた痕跡が残っていて夜更かしの私がツユクサを見る時間帯が遅すぎたようでした。

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ツユクサの花

 奥のベランダに置いたツバキ2鉢からたくさんの枝が伸びていましたので、ポット受けをして根付かせて、何鉢かに増やしました。

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2018年9月22日 (土)

・8月の終わり頃からフウセンカズラの間からハクチョウソウの白い花が咲いてきました

ベランダに鳩よけネットを張っていますが、毎年夏にはフウセンカズラ アサガオを絡ませています。今年は誰からもらったのか名前の分からない花の苗があったので、ベランダの手すりに鉢ごとぶら下げていました。今年は沖縄雀ウリもプランターから伸ばさせていて、この花のことを忘れていましたが、フウセンカズラやアサガオの花の間から白い花が何輪か咲いているのに気がつきました。花の形と色から、ハクチョウソウと思われました。名前の通り白い蝶々を思わせるような白い大きな花弁の花で、次から次へと枝を伸ばして咲いてきましたので紹介します。

 

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ハクチョウソウ

ハクチョウソウはカバナ科ガウラ属またはヤマモモソウ属の多年草です。

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2018年9月11日 (火)

・京都の平野神社、北野天満宮でも台風21号の強風により建物の一部と木々などが被害を受けました

94日台風21号が京都の西側を通過したため、とくに京都市内では強風が吹き荒れてあちこちで被害が発生しました。北区でも強風のため、平野神社の拝殿が壊れたうえに木々が倒れ、北野天満宮でも巨木が倒れたり太い枝が折れたりしました。拙宅では雨の被害はありませんでしたが、強風でベランダのグリーンカーテンがツルだけになり葉はほとんど吹き飛ばされました。アサガオ、沖縄雀ウリ、フウセンカズラとモッコウバラがありましたが、葉という葉はすべて強風で吹き飛ばされてまる裸になり、週間風速39mの威力は強烈です。それと午後2時半頃から5日朝の8時半ころまで停電になり、思いがけずローソクに頼ることになりました。低電になるとエレベーターは止まり、給水も止まってトイレも使用できなくなります。冷蔵庫、冷凍庫もいつ電気が復旧するか不安でした。テレビ・パソコンは使えず、ラジオだけが頼りでした。
 マンション横では交通信号も消え、交通課の数人のおまわりさんが手信号で交通を整理しておられました。夜中にはどうなるのだろうと心配していましたが、一晩中お巡りさんの声が聞こえ、夜通しで交通整理をしておられたようで
大感謝でした。一方、関電では復旧状況の説明の車も金閣寺周辺では見かけず、いつ復旧するのかと不信感が増していました。京都府立植物園でも多くの木々が倒れたり枝が折れたりして、9日(日)まで臨時休園に追い込まれ、現在では開園しましたが復旧作業を行っており、まだ十分ではなく、立入禁止エリアを設けられています。ここには95日に、平野神社と北野天満宮で見た被害状況の一部を紹介します。

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平野神社,北野天満宮

上左は倒壊した拝殿、右は枝の折れたサクラの保存木

下左は北野天満宮本殿屋根の檜皮葺の補修、右は根元近くで折れた巨木

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2018年9月 5日 (水)

・丹波篠山の玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを鑑賞してきました(2:花弁の八重化)

先に丹波篠山で見た、玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを紹介 しました。その際花弁数が増えて八重化する一方、雄しべの数が減少している品種がありました。詳しく見ると、6本あるおしべの数が減少しながら、その分花弁数が増加しているように思われましたので、その様子を紹介します。

八重咲きの花における内側の花弁は、雄しべや雌しべが花弁化して八重咲きになっています。花弁はもともと雄しべや雌しべを囲む葉に由来しており、雄しべや雌しべもやはり葉が起源なのです。いずれも葉に由来するものなので、それらがすべて花弁化す可能性はありますが、何故花弁化するのかは不明です。

実際に個々の八重咲きの花を見ると、様々な点で異なっているようです。普通の八重咲きは、雄しべや雌しべが花弁化したものなので、当然ながら雄しべや雌しべはないはずですが、実際には雌しべは正常に残っている場合もあります。また、がく片も花弁化する種類もありますが、がく片は普通の葉が花になりかけた最初の器官になりますので、やはり八重化するのでしょう。

雄しべ花弁化する例としたシャクヤクがあり、またガク片に相当する総苞が花弁化する八重ドクダミの例も 先に紹介していますので、併せてお示しします。

 

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八重のユリ、ドクダミとシャクヤク

 上段左は6本の雄しべが花弁化しており、その右は2本のしべが花弁化したユリの花です。下段左は花序の下にある総苞が花弁化した八重のドクダミ、その右は雄しべが花弁化した八重のシャクヤクです。

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2018年9月 2日 (日)

・丹波篠山の玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを鑑賞してきました(1)

6月中旬に丹波篠山へ10万株のユリが咲いているとのことで、バスツアーに参加しました。実際にはその場所が丹波篠山で城山城跡が見たいのと、「佐藤錦」食べ放題のフルーツフラワー大感謝祭に魅かれたこともあります。

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草で多くの種類があります。北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しています。日本には15種があり沖縄や九州の7種は日本特産種です。ユリについては先に、長崎のハウステンボスで見たユリのアーチホテル庭園を彩る各種の鉢植えユリ群を紹介 しています。

ユリの花は上に書いたように、日本特産の花です。東洋ではユリは食用や薬用として使用されてきており、わが国でもヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されています。苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、雑煮、茶碗蒸しやガンモドキなどに用いられています。先に紹したシーボルトは日本原産のユリの球根をヨーロッパに持ち帰りました ヨーロッパでは純白のユリの花は古くから聖母マリアの象徴とされ、教会花として用いられており、バチカン市国の国花にもなっています。そんなヨーロッパに持ち帰られたテッポウユリ(琉球列島原産)はマドンナリリーとも近い種類であり、復活祭に用いられるイースターリリーとして大流行しました。明治時代には絹と共にユリの球根が日本の重要な輸出品として、外貨を稼いだようです。テッポウユリは日本の南にある琉球列島、そして沖縄、奄美、永良部の島々が原産地です。

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ユリ園

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2018年8月29日 (水)

・京都には都大路にふさわしく、サルスベリが街路樹として真夏にも咲いています

先に京都の街路樹としてクチナシが植えられていることを紹介しましたがサルスベリも良く植えられていますサルスベリはミソハギ科サルスベリ属で、アジア、オーストラリアに約30種分布する高木または低木です。5種類ありますが、そのうちサルスベリとして良く庭園に植栽されているのは中国原産です。学名はLagerstroemia indica L. で英名はcrape myrtle、中国名は紫薇あるいは百日紅です。

真夏の暑い時期に咲いてくれる花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで公園などに植えられます。サルスベリは、幹が肥大するにつれ古い樹皮が剥がれ落ち、ツルツルした幹になります。そこで、猿も滑るくらいすべりやすい幹だということでこの名前がついたようですが、実際には猿は滑ることなく簡単に登るようです。先日、蝉もサルスベリの幹で脱皮して、抜け殻が残っていたことを紹介しています。

丈夫で育てやすいが、寒地では冬季には防寒が必要になります。移植は春に行い、挿木で増殖できます。挿木は春に1年生の枝を20cmくらいに切って、苗床に挿します。新梢に花芽ができるため、整枝・剪定は冬季のいつでもできます。

 

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サルスベリ

今回はよく見かける白色や赤色ではなく、赤紫色のサルスベリを紹介します。見かけた場所は西大路通の3条と4条の間です。

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2018年8月27日 (月)

・6月下旬になると京都の街路樹にはクチナシの白い花が涼し気に咲いています

今年の夏は格別に暑く、40℃を超える日もたびたびありました。そんな日には街路樹の白いクチナシの花が咲くと、ホッと一息付けます。

クチナシ(梔子、巵子、支子)の学名Gardenia jasminoidesアカネ科クチナシ属常緑低木です。英名はcommon gardenia根本近くで枝分かれし樹高0.52mくらいになります。野生では森林の低木として自生していますが、園芸用として栽培されることが多いようです。西日本などの暖地では庭木、公園樹、生垣にされ、6-7月に真っ白で芳香ある花を咲かせます。非常に良い香りがして愛好され、種名のjasminoides はジャスミンのようなという意味です。

京都ではよくあちこちに、例えば北山通とか西大路通にはクチナシの花が咲き、街路樹として植えられていることを先に紹介 しています。乾燥果実は、生薬漢方薬の原料(山梔子・梔子)となることをはじめ、様々な利用があります。

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クチナシの花

上段は一重のクチナシ、下段は八重のクチナシです。

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2018年8月22日 (水)

・7月に京の街角でマツリカ(アラビアジャスミン)の紫色~白色に変化した花を見かけました

先にアラビアジャスミンと、更に同じジャスミンの仲間の ハゴロモジャスミンとタイでよく見かけるレクスのことを紹介しました。

アラビアジャスミン(マツリカ、茉莉花)は、モクセイ科ソケイ属(ジャスミン、素馨)の常緑半蔓性灌木で、学名はJasminum sambac です。インド、スリランカ、イラン、東南アジアなどで自生しており、英名はArabian jasmineです。日本でよく見かけるのは白花でつる性の、薄いピンク色で小さな花をたくさんつけるポリアンツムあるいはハゴロモジャスミン(J.polyanthum Franch)です。我が家のベランダでも、毎年可愛い花を咲かせてくれています。タイでよく見かけるジャスミンはタイ原産で、たくさんの花を重ねて糸を通して、仏前にお供えしている大型で純白のレクス(J. rex S.T. Dunn)です。

 

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アラビアジャスミン

アラビアジャスミンの木の全体と花の拡大写真です。

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2018年8月15日 (水)

・6月の下旬に建仁寺の塔頭である両足院では群生した半夏生が満開していました

建仁寺は臨済宗の開祖である栄西によって1202年に創建されています。栄西の入寂後、その墓所を栄西直系の弟子たちによって守塔された寺院を知足院と言います。これが、両足院の前身です。1358年に龍山徳見和尚が入滅した際、その墓所として改めて護国院(栄西の墓所)と区別して現在の寺域になりました。1536年に火災にあい、再建に伴い両足院と改称されました。両足院は「饅頭始祖の寺」としても有名で、龍山和尚の弟子である中国の僧林浄因が龍山和尚の帰国と共に来日し、「饅頭」の文化を日本に伝えたとされています。

毎年6月下旬から夏にかけては、書院前庭の池畔の半夏生が白く化粧を施し、美しい庭へと変化します。そこで、両足院は「半夏生の寺」と呼ばれています。半夏生は半化粧ともいわれます。開花の頃、周りの葉が緑色から白色に変化し、水芭蕉の花が咲いたようになります。開花が終わればまた緑色に戻ります。半夏生の特性を巧みに取り入れた書院前庭は、人の心の有様を観る禅の心を、如実に表現しています。

両足院は通常は非公開ですが、初夏と冬には期間を限定して特別拝観をしています。

 

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半夏生

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2018年8月 6日 (月)

・暑い夏にはアジアンタムの緑葉とゼンマイ状の可愛い新芽に癒されます

シダ類は熱帯から亜熱帯におよそ200種が分布し、日本には約8種が自生しています。 アジアンタムはワラビ(イノモトソウ)ホウライシダ(アジアンタム)属に属するシダ類です。 英名はmaidenhair fern で、学名はAdiantum spp.です。原産地は世界の熱帯・亜熱帯・温帯で、草丈は15cm1mになります。熱帯アメリカ原産のアジアンタム・ラディアヌム〔A. raddianum〕とその園芸品種が観葉植物として広く普及しており、単に「アジアンタム」と言うと本種を指します。シダ類は系統学的に、コケ類と種子植物との中間に位置する植物群であり、きわめて古い植物群です。葉の裏に着く胞子嚢(ほうしのう)に蓄えられた胞子で増えます。

ラディアヌムの葉(小羽片)はイチョウのような形をして、レース細工のように細かく切れ込み、やわらかで涼しげな雰囲気を持ち、とくに夏の暑さに涼しさを演出します。小羽片の葉脈は、一部で枝分かれを繰り返しています。葉の軸(葉柄)はワイヤーのように細くて固く、黒褐色で細かく枝分かれして緑色の葉との彩の違いが際立っています。葉裏のフチには胞子嚢(ほうしのう)の小班が並んでいます。鉢植えや吊り鉢にも仕立てられます。カラクサホウライシダ(唐草蓬莱羊歯)、コバホウライシダ(小葉蓬莱羊歯) などの和名があります。

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アジアンタムの小羽片、新芽と胞子嚢

今現在3鉢のアジアンタムがあり、何とか葉は枯れこむことなく順調に育っています。

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2018年7月31日 (火)

・バスツアー参加して京都御苑にある京都迎賓館を参観してきました(その2)

京都迎賓館は、日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただくこと目的に、平成17(2005)4月に開館した国の迎賓施設です。迎賓館は、日本建築の長い伝統の粋と美しさを現代の建築技術と融合させる「現代和風」の創造を目指して設計されました。

京都迎賓館の建設にあたっては、2種類の伝統技能の技を活用しています。例えば

大工(数寄屋〔すきや〕)、左官.建具(たてぐ)、表具(ひょうぐ)、畳、鍔金物(かざりかなもの)、漆(うるし)、截金(きりかね)、庭園、石造り工芸及び竹垣などです。

また、迎賓館内には、14種類の伝統技能を活用した多くの調度品を配置しています。

それらとして 漆、蒔絵(まきえ)、螺釦(らでん)、鍔金物、縫起(ついき)、鋳金(ちゅうきん)、竹工芸、京指物(きょうさしもの)、木象嵌(もくぞうがん)、西陣織、羅織物(らおりもの)、京繍(きょうぬい)、京組紐(きょうくみひも)、七宝(しっぽう)など、見事な工芸品が用いられています。

  前回に続き、藤の間(晩餐室)の続きから紹介します。

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迎賓館

 迎賓館の建物の全景です。

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2018年7月26日 (木)

・バスツアーに参加して京都御苑にある京都迎賓館を参観してきました(その1)

京都迎賓館は、日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただくこと目的に、平成17(2005)4月に開館した国の迎賓施設です。当館は、日本建築の長い伝統の粋と美しさを現代の建築技術と融合させる「現代和風」の創造を目指して設計されました。そのため京都や京都御苑内の歴史的景観や周辺の自黙環境との調和の為,建物は数寄屋大工・左官などが伝統的技能を活用した日本の伝統の入母屋屋根・数寄屋造りで,周囲には築地塀を巡らせています。建物内の調度品には西陣織・蒔絵(まきえ)・漆などの伝統的技能を活用した家具が使われています。なお京都迎賓館は敷地約2万㎡・延床面積16干㎡あります。東京にある迎賓館赤坂離宮とともに、国公賓などの賓客の接遇の場としての役割を果たしています。

 京都新聞に時折京都迎賓館の参観申し込みが出るのですが、12回申し込みましたが当たらないので、丁度天竜寺、建仁寺参拝と京都迎賓館参観を組み合わせたバスツアーがありましたので、それで参観に行きました。見るところが多いので、2回に分けて紹介します。

京都迎賓館を参観するには、(1)自由参観方式、(2)ガイドツアー方式の2つがあります。時期により参観方式が異なります。詳しくは宮内庁のホ-ムページにアクセス してください。

 

 

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京都迎賓館へのアクセス

京都御苑の中にある京都御所の東側で、仙洞御所の北側にあります。地下鉄の烏丸今出川駅から歩いてすぐ行けます。

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2018年7月21日 (土)

・イタリア野菜の赤チコリの仲間でバラの花のようなカステルフランコとパラロッサを見ました 

先にイタリア野菜の3冊目の本を紹介し、またチコリの仲間カステルフランコとトレビスなどを紹介しました。またその後youtubeでイタリアの伝統野菜を見ていると、野菜とは思えないくらい綺麗なカステルフランコとパラロッサがありましたので、それを紹介します。

  チコリは苦みがあるため軟白処理(暗黒で育てて苦みを減らす)をして、苦みをとらなければなりません。赤紫色のキャベツによく似たトレビスはチコリの仲間です。レストランなどで見かける真っ白なチコリは、日本でもよく見かけるようになりました。トレビスはフランス名で、イタリアでラディッキオとしてポピュラーな野菜です。赤紫色のキャベツは葉も軸も赤いのですが、トレビスは軸の部分は白色で、それ以外の葉身は赤紫色で、そのコントラストが綺麗です。チコリの仲間であるため、やや苦味がありますが、軟白処理の必要はそれほどありません。葉はレタスのように薄くて柔らかで、サラダに彩りを添えるため、産地も増えてきています。

 トレビスは赤チコリ(ラデイッキオ・ロッソ)の一つで丸型に結球していますが、他にやや細長型のヴェローナ、細長型のタルティーボとバラの花型のカステルフランコやパラロッソがあります。チコリの仲間ですが赤チコリは苦みが少なく、軟白しなくても利用できる種類もあり、また次に書くように機能性成分を含むため消費が伸びています。ミネラル(特にカリウム)とβ―カロテン、葉酸とビタミンCを含み、高血圧予防、動脈硬化予防効果などが期待されます。また赤色のアントシアニンを含み、眼精疲労の回復や抗酸化作用があります。

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カステルフランコとパラロッサ

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2018年7月15日 (日)

・中国北京の王府井で買った各種楽器を演奏する天女模様の切り絵を紹介します

暑い日が全国的に異常に続いています。昨日と今日の京都ではいまだかってなかった38度を超す気温となり、エアコンなしでは過ごせない日が続いています。こんな時には気分転換に綺麗な絵で見ようと、中国切り絵を引っ張り出してみました。   

 中国の切り絵(切り紙細工)には剪紙(せんし)刻紙があり、古くから玄関や窓などに飾られてきた民間伝統工芸です。2009年には世界無形文化遺産に登録されています。中国切り絵は紙をハサミや彫刻刀などを使って、繋げたまま模様を切って作る中国の民間工芸です。切り絵に描かれる題材には、干支・神獣・桃など多種多様なものがありますが、主に中国で縁起がいいとされている題材が選ばれます。日本や欧米にも「切り絵」はありますが、中国切り絵とそれらの「切り絵」との最大の違いは、図案の中に意味や願いが込められている点があるいはどうかにあります。一般に日本や欧米の切り絵では、美しさを追求するものがほとんどであるのに対して、中国切り絵は図案によって幸福や豊かさ、子孫繁栄などを願って作られています。

多くの切り絵は赤い紙によって作られており、これは中国では「赤」が最も縁起のいい色とされるため赤い紙が選ばれます。 2014年に中国北京の王府井で買った切り絵を数種類紹介していますが、その紙もすべて赤色でした。前回の切り絵は伝統的な飾りと衣装を着けた少女と、おめでたい喜の字を二つ重ねた双喜文字がおめでたい模様に組み合わされた切り絵でした。切り絵には2種類あり、はさみで切り出す剪紙とカッターナイフか小刀で切り出す刻紙があります。前回と今回紹介する切り絵はいずれも刻紙です。

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中国切り絵の天女

 艶やかな天女の顔だけを4枚だけ示しました。

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