2018年5月21日 (月)

・スイートピーの開花後につく莢を早めに取り除いているとまだ咲き続けています

先にベゴニアセンパフローレンスでは、雌雄異花で雄花と雌花がつき、雌花ではすぐタネができるので雌花は早めに取る方が 、たくさんの花をいつまでも咲かせられることを紹介しました。また更に、たくさんの花をつけるキンギョソウ、ナデシコやパンジー

でも、咲き終わった花がらを取り除くとタネができないで余分な養分の消耗をせずに、

元気に長く花を着けることを紹介しました。また毎年結婚記念日に咲かせているスイートピー、開花後そのままにしておくとすぐ莢が着き、みるみる内に莢の中に大きな丸いタネができてしまいます。開花後の花がらと膨らみだした莢とを早めに取りのぞいてやれば、今月いっぱいくらいはまだ咲いてくれます。

 また、今もベランダで咲いているクリサンセマム・ムルチコーレ、ハナニラ、カランコエも、咲き終わった花をこまめに取り除いてやればまだしばらく咲き続けてくれます。

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スイートピーの花と莢

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2018年5月17日 (木)

5月のベランダでは新顔でペチュニアと近縁属の赤紫色のカリブラコアが咲きだしてきました

家人が昨年の晩秋頃咲き終わった何株かの鉢を、実家から持ち帰ってベランダに置いていました。その一つは何か名前が分からないものの、宿根草ならまた春になれば、生長して来るだろうとベランダに置いていました。5月頃から新芽が伸びだしてきて、鉢からはみ出してきましたので丸い支柱を立てていましたら、シュートとの先端から赤紫色の蕾がつき咲いてきました。花弁が5枚ですが、一重でなくダブルになった花弁も見え、花弁の中にはっきりとしたスジが見えました。まだ生育初めのためかあまり草丈は伸びてこないのですが、もっと暑くなれば伸びてくるように思えました。先にラナンキュラスのリビエラ系統では、たくさんの白色花弁の中から緑色の葉が突き出ている ことを紹介しました。リビエラではおしべがツバキのように花弁化したものの、花弁も葉が変形してできており、この中央部の花弁は緑の葉に先祖返りをしているようです。

この花の名前を花の専門家のHさんにお聞きすると、ペチュニアの近縁属のカリブラコアではないかとのことでした。カリブラコアはナス科カリブラコア属の多年草で南アメリカ原産です。学名 Calibrachoa sp ですカリブラコアは1990年にペチュニアから分かれて独立した新しい属です。それまで「小さなペチュニア」「枝が垂れるタイプの小輪ペチュニア」と呼ばれていましたが近年はすっかりカリブラコアの名前が定着してきました。

 

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カリブラコア

 開花の様子と、ダブル化した花です。品種は「ティフォシー」だと思います。

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2018年5月13日 (日)

・あなたはキンギョソウ、ナデシコやパンジーなどの花が咲き終わった後の管理をなにかしていますか?

我が家のベランダでは春ごろから晩秋頃まで、ベゴニア・センパフローレンスの花名がいつも咲き続けています。ベゴニア・センパは以前にも書いたとおり、雌雄異花で、同じ株に雄花と雌花が付きます。どちらも綺麗な花ですが、雌花はめしべの子房にたくさんのタネをつけます。一つの雌花には数百個のタネができ、雌花がたくさん咲くとそれだけ養分を吸収してしまうため、盛りを過ぎた雌花は早めに摘み取る必要のあることを先に紹介 しました。

この時期には毎年、ベランダではキンギョソウ、ナデシコやパンジーの花が咲いています。しかしこれらの花も特にキンギョソウなどは開花後に大きなタネの入った果実をつけます。早めにこれらの開花後の花を取り除かないと、タネが大きくなるにつれて養分を消耗して株は弱ってきます。その結果、新しい花芽のできるのが遅くなったり少なくなり、旺盛な開花は期待できなくなります。家人はあまり苗を植えたり追肥はしませんが、咲き終わった花を見つけるとこまめに取り除いてくれるので助かっています。パンジーやベゴニア・センパなど小さな花をたくさんつける草花は、採種したタネでも十分使えますが、先にベゴニア・センパで示しましたように、1つの雌花で十分な数のタネが入っていますので、12花あれば十分な苗ができます。慣れた人人なら我が家でもそうですが、ベゴニア・センパやナデシコ、キンギョソウは多年草なので、冬さえ何とか超せば毎年咲かせることもできます。

この時期には先日紹介したボタンなど、大きなタネの入った実を着けていることを、あちこちのお庭でよく見かけます。またシャクナゲやイチハツ、ジャーマンアイリスなども大きな実をつけますので、やはりこまめに取ってやる必要があります。

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開花後の花の様子

左上はキンギョソウの開花後の様子、左下に開花後の結実した果実と中のタネを示しています。右上はナデシコ、右下はパンジーで、いずれも開花後の花を示しています。

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2018年5月10日 (木)

・弥卯四月の居間の窓辺では白色のコチョウランとミニ胡蝶蘭が再び咲きだしてきています

先に昨年頂いた赤色のコチョウランの花が、綺麗に咲いてきてくれたことを紹介 しました。それに少し遅れて以前から栽培していた白色のコチョウランと、ミニで花弁の基部に赤味のあるミニコチョウランも咲いてきています。ラン類はどの種類も花弁が複雑な形態に変化していて一層豪華さを増していますが、そのことをカトレアミニコチョウランデンドロビウム オンシジウムなどについて紹介してきました。

花弁の華麗さに加えて、コチョウランでは花茎が長くまたその両側にそろって一定方向に咲いている様子が、その豪華さを一層引き立てています。どのようにして一定方向に向けて咲かせるのか、不思議でした。そこで前回紹介しましたコチョウランではそのことを確かめるため、長く伸びた花茎を一定方向に向けて誘引し、その両脇に蕾がついてから太陽の方向に向けて栽培しました。その結果開花時には、揃って太陽の方を向いてそれぞれの花は咲いていました。今回の白色のコチョウランでも同様な結果でしたが、ミニコチョウランではある程度は揃いましたが、その揃いは普通のコチョウランほどではありませんでした。花数が少ないミニでは花茎も短いので、それほどそろって一定方向に誘引する必要もないので、それでも良いのかもしれません。

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胡蝶蘭

開花時のそれぞれの花をしましました。

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2018年5月 8日 (火)

・今年も卯月4月に京都府立植物園で艶やかに咲いた鉢植えのボタンの花を観賞しました

牡丹は、ボタン科ボタン属の落葉低木です。学名はPaeonia suffruticosaです。別名はフウキソウ(富貴草)。原産地は中国で、開花期:4月~6月で春から梅雨の時期にかけて、バラのような美しく、大きな花を咲かせます。大きな花びらは、薄く絹のようにも見えますが、実際手で触ると分厚くしっかりしているのが特徴です。

牡丹の原産地は中国で、根皮には鎮痛や鎮静、消炎効果があることから婦人病の治療薬として西暦2世紀頃から栽培されていました。その後中国では5世紀頃から花の鑑賞がされるようになります。牡丹は花王、花神などの異名を持ち、最も艶やかな花として古くから絵画に描かれてきました。中国では国花として愛され、かの玄宗皇帝が長安の庭園に植え楊貴妃と花見を楽しんだようです。

日本へは真言宗の始祖空海によって平安時代にもたらされたとされ、枕草子や蜻蛉日記にも登場しています。江戸時代には、家紋の柄としても人気が高く、富貴や華麗さの象徴とみなされていました。

先に促成で早く咲かせたボタンを紹介しました、今回は卯月に咲いてきた、京都府立植物園展示の鉢植えのボタンを紹介します。

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新日月,聖代、架け橋、島の輝き

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2018年5月 6日 (日)

・英国で買ったお気に入りで愛らしい花模様の「ミラベル」のデーナーセット(その2)

何度かイギリスに旅行することがあり、ロンドンのリージェント通りに並ぶアクアスキュータム、リバーティーやウエジウッドなどの名店街を良くのぞきました。そうしてウエジウッドの本店でセールに出ていた愛らしい花模様の「ミラベルの洋食器セット」を買ったうち、紅茶のティーセットデイナーセットを先に紹介しました。

ウエジウッドの洋食器に植物関連の絵柄が多いのは、ウエジウッドの創設者とダーウインのつながりがあるからです。ウエジウッドを創設したジョサイア・ウエジウッドはダーウィンの母方の祖父にあたり、またダーウィン自身もウエジウッド家出身のエマと結婚しており、両家は深い絆に結ばれています。そんなわけでウエジウッドと花模様は、切っても切れない縁があります。また世界中の人に愛されている可愛いピーターラビットの絵模様も、ウエジウッドの飾りプレートや食器に採用されています。今回はミラベルの洋食器の内前回には紹介していなかった、ソースポート&ソーサーセットと蓋付き野菜/スープ鉢を紹介します。

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ソースポート&ソーサーセットと蓋付き野菜/スープ鉢

全てにあのミラベルの可愛い花模様がやさしく描かれ、またそれぞれの縁はゴージャスに金色の線と模様で縁取りされています。

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2018年5月 3日 (木)

・昨年植えたモッコウバラが枝を伸ばして、今年はたくさんの黄色の八重花を着けてくれました

今宮神社近くのお宅では毎年見事なモッコウバラの花が見られまして、それを先に紹介しています。しかしそのモッコウバラがなぜか切られて見られなくなり、昨年我が家のベランダで鉢植で育てようと植えましたが、今年は早くもたくさんの枝にびっしりと花を着けてくれました。

モッコウバラ木香茨木香薔薇)はバラ科バラ属の常緑つる性低木です。学名はRosa banksiaeで中国原産のバラです。開花期は初夏で一期性です。花は白か淡い黄色で、それぞれ一重咲と八重咲があり、直径2-3cmの小さな花を咲かせます。 黄花の一重や白花には芳香があります。一般的にモッコウバラといった場合には、黄色の八重咲を指します。葉は普通のバラに比べてやや小型で、柔らかいようです。

 

 

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モッコウバラの花(黄色の八重)

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2018年5月 1日 (火)

・今年も結婚記念日の昭和の日に、家人の好きなスイートピーの花が満開しました 

毎年429日は昭和の日で休日ですが、昭和世代の私達には昭和天皇のお誕生日のイメージが刻み込まれており、私たちの結婚詭弁日でもあります。毎年家人の好きなスイートピーの花をベランダに咲かせ、昨年もその花の様子を紹介 しています。いつもは食事に出かけますが、今年は28日に「懐かしの映画音楽2018」のコンサートに行きました。

 スイートピー の英名はSweet pea、学名はLathyrus odoratus で、マメ科レンリソウ属の一年草植物です。和名は、ジャコウエンドウ(麝香豌豆)やカオリエンドウ(香豌豆)、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)などがあります。タリアのシシリー島原産で、日本では主に観賞用として栽培されています。他のヨーロッパ原産植物と同様に、弱酸性土壌が適するので、苦土石灰を播く方が生育は良くなります。直根性で移植を嫌うので、直播するか育苗しても早めに定植します。

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スイートイピー

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2018年4月29日 (日)

・あなたは5月15日の葵祭で使われる双葉葵(フタバアオイ)の花を見たことがありますか 

フタバアオイ(Asarum caulescens Maxim.)は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の植物で、小型の多年性草本です。葉はハート形をしており、いわゆる『葵の御紋』のモデルであることで知られています。フタバアオイは名の通りハート形の葉を、普通は二つつける特徴があります。花は小さくて、地際に葉の下に隠れてうつむいて咲きます。京都植物園にはこの時期、植物園会館の玄関に大きな鉢植えでフタバアオイが飾られています。しかし皆さんは見るだけで通り過ぎて行きますが、葉の下に隠れてひっそりと咲いている花に気がつく人はまずいません。京都上賀茂神社の加茂祭(葵祭)で用いられることから、フタバアオイにはカモアオイ(賀茂葵)という異名もあります。和名は葉が二枚ずつ出ることから来ています。日本固有種で、本州の福島県以南から九州まで分布しています。

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双葉葵の葉と花

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2018年4月24日 (火)

・英国で買ったお気に入りで愛らしい花模様の「ミラベル」のデーナーセット

先に英国で買ったウエジウッドのお気に入りのミラベルのティーセットを紹介しました。この「ミラベル」シリーズは愛らしい花模様と優しい色彩が印象的なデザインで、 1976年~1998年まで製造されましたが、現在では廃盤のシリーズです。お徳用としてまとめて売られていたのをセットで買いましたので、今回はティーセット以外のディナーセットを紹介します。 

 ウェッジウッドは先にも書きましたが、「英国陶工の父」ジョサイア・ウェッジウッドによって創設されました。精緻なレリーフで有名なジャスパーウェアをはじめ、クィーンズウェア、ブラックバサルトなどの名作が誕生したのち、つややかな白さと透明感に堅牢性をも兼ね備えた素地「ファインボーンチャイナ」が誕生しました。ジャスパーシリーズでは小皿 ジャスパーシリーズ その3その4と4回に分けて紹しています。

その当時のイギリスでは陶器の白い色が出せませんでしたので、白色粘土の代わりに

牛の骨灰を陶土に混ぜてやっと乳白色のなめらかな焼き物であるボーンチャイナを、18世紀ごろにロンドンで発明されました。かつては他の骨よりもリン酸カルシウムを多く含む牛の骨灰のみが添加されていましたが、近年では骨灰を使わずに直接骨リンを用いる方法もあります。焼結前は灰色をしており、焼結することにより乳白色へと変化します。

ウエジウッドのボーンチャイナはきめ細かく輝く素地に鮮やかに映える絵柄や、洗練された形は実に多種多様ですが、その全てに伝統のクラフトマンシップが息づいており、「質の高いテーブルウェアをより多くの人に」というジョサイアのスピリットは創業当時から変わらずに受け継がれ、現在も多くの人々を魅了し世界の食卓を彩っています。

 

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ディナーセット

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2018年4月18日 (水)

・弥生3月末には今年も第58回目の京のツバキ展が京都植物園で開催されました(その3) 

京都植物園でのツバキ展で京椿の名花を紹介してきましたが、中でも法然院 奥村邸 地蔵院などの五色散椿 では花の咲き分けがあり、1本のツバキの木に紅色、白色、白色に紅の絞りなどが入り、「花の咲き分け」の不思議さに驚かされます。「花の咲き分け」は「源平咲き」などとも呼ばれます。それは源氏の旗が白色、平氏の旗が赤色だったことから、そう呼ばれています。この「源平咲き」は、モモや、ウメでは有名で、ツバキやツツジの仲間でも見られます。

今回紹介する奥村邸の五色散椿は、1本の木で4本の幹があり、それぞれに紅色、ピンク色、白色で紅の絞りが入ったりしています。幹を子細に観察しても、接木した跡は見られません。このような「咲き分け」が起こる機構としては、トランスポゾンと呼ばれる染色体の中を動く遺伝子が関係していると推定されています。ツバキの赤色はアントシアニン色素が合成されるためですが、その生成されるいくつかの過程の酵素にトランスポゾンが関与し、その生成をブロックします。この過程が完全にブロックされると白色になります。一方、部分的にブロックされる場所とされない場所がある場合には、ブロックされない場所ではアントシアニンが形成されそこだけに絞り模様になって紅色が発現します。

奥村邸は上賀茂神社の少し北の柊野(ヒラギノ)地区にあり、京都市の天然記念物に指定され、次のような説明があります。

「柊野の散椿(チリツバキ) 

散椿は、ツバキの園芸品種で、花弁がそれぞれ離れて散るところから、その名がある。 この柊野の散椿は、本来一本であったが、後に根元に土盛りがなされたため、現在は地表で四幹となっている。各幹がそれぞれの方向に伸長して形成する樹冠は散椿としては極めて大きく、全国的に見ても有数の規模の貴重なツバキである。花は赤と白の咲き分けで、毎年四月には見事な花を数多くつける。昭和五十九年六月一日京都市指定天然記念物に指定された。」

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奥村邸の五色散椿

1本のツバキの木に、このような「咲き分け」が起こり、紅、ピンク、白地に紅絞りの花が咲き、非常に豪華です。花は花弁ごと落花しないで、花弁がハラハラと散ります。

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2018年4月15日 (日)

・弥生3月末には今年も第58回目の京のツバキ展が京都植物園で開催されました(その2)

前回ツバキの概略と京都植物園でのツバキ展を紹介しました。ここにはその続きとして社寺の残りのツバキを紹介します。

ツバキ展では切り枝の花になるため、本来はその現地でツバキの花を見て貰えれば、一層趣が増します。そのようなツバキの例として、北野天満宮近くで天野屋利兵衛ゆかりの地蔵院のの散りツバキを紹介しています。ツバキは花ごとポロっと落ちると思われがちですが、サクラのように花弁がはらはら落ちる散ツバキもあります。また、白河上皇が院政を敷いていたゆかりの城南宮にもツバキのコレクションがあり、特に自生のヤブツバキを初めその他300本の椿の花のある事を先に紹介しています。また、千本釈迦堂には大好きで見事な幾何学的模様をしたピンクの乙女椿のあることを紹介 しています。

 

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大聖寺・玉兎

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2018年4月12日 (木)

・弥生3月末には今年も第58回目の京のツバキ展が京都植物園で開催されました(その1)

ツバキ(別名ヤブツバキ)は日本原産で、日本の本州、四国、九州、南西諸島に、また国外では朝鮮半島南部と台湾に分布する高木です。学名はCamellia japonica)で、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。本州中北部にはごく近縁のユキツバキがあり、ツバキは海岸沿いに青森県まで分布し、ユキツバキはより内陸で標高の高い位置にあって住み分けています。ユキツバキの学名はCamellia rusticana で、ツバキ科ツバキ属の常緑低木です。主に日本の太平洋側に分布するヤブツバキが東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に適応したものと考えられています。

日本には多くのツバキの品種がありますが、基本的にはこのヤブツバキとユキツバキの2種に由来しています。これらのツバキは日本人に古くから愛されて、歌に歌われてきました。京都では幸いに戦災の被害から免れ、社寺に植えられていた由緒あるツバキが巨木になり、天皇、茶人、武将、高僧、文人などにより京都の歴史を物語ってきた銘木が今なお健やかに生育しています。京都園芸倶楽部では、これらの銘木の切り枝を一堂に集め、公開展示しています。それらの名花を2回に分けて紹介します。

毎年この時期には花寄せに各社寺にいきますが、先には奥村邸 平岡八幡宮のツバキには先に紹介しています。

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霊鑑寺・舞鶴 

霊鑑寺(京都市左京区鹿ケ谷)は寺格の高い比丘尼(びくに)御所。後水尾院遺愛の散椿をはじめ、日光の巨木、舞鶴、曙など由緒ある京椿が多く植栽されています。

舞鶴は紅色地で、白斑入りの一重で中輪の花です。

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2018年4月 4日 (水)

・如月から弥生に移る頃、京都植物園の正面を彩る葉ボタンの花壇を見ました

ハボタンは漢字で葉牡丹と書き、学名は Brassica oleracea var. acephala f. tricolorです。アブラナ科アブラナ属の多年草で、鮮やかな葉を鑑賞します。耐寒性があり冬の公園に植えられたり、お正月の寄せ植えにもよく利用されます。低温に遭遇してから展開して来る葉では葉緑素が抜け、白やクリーム色、または紫、赤、桃色等に色づきます。 それまでの葉は周縁部を緑色に縁どり、中心部の葉が赤や白色になりコントラストが美しくなります。

江戸中期にケールが主に観賞用として栽培されるうち、品種改良されてはボタンが育成されました。明治以降は冬の園芸植物として広まる他に海外にも紹介され、現在では世界各地で栽培されています。

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ハボタン花壇全体

 赤、白、ピンク色のハボタンが種類別に植えられています。中央斜めに植わっているのは「紅くじゃく」です。

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2018年4月 1日 (日)

・英国で買ったお気に入りで愛らしい花模様の「ミラベル」のカップ&ソーサー

しばらく陶磁器のコレクションを紹介していませんでしたが、いつも紅茶を飲むときに使っている、英国で買ったお気に入りのティーセットを紹介します。まだ外国製品の輸入税が高かったころ、国際シンポに出た後ロンドンのリージェント通りにあったウエジウッドの本店で、可愛い花模様の洋食器セットが目に留まりました。6客のカップ&ソーサー、ティーポット、シュガーポット、クリーマー、大中小のプレートとトレーまで揃っていました。その模様は今まで日本は見たことのなかった、チュリープなど春のお花が淡く綺麗に描かれた「ミラベル」というシリーズでとても気に入りました。まだ結婚間もない頃で、この洋食器セットがあればお客さんがあっても困る事はないだろうと、思い切って買い船便で送ってもらいました。

 ウエジウッドの陶器には花模様がよく描かれています。それはあの「種の起源」を書き、進化論を提唱した生物学者のダーウインが関係しています。それは先にイングリッシュガーデンを紹介した折に書ましたが、ウエジウッドを創設したジョサイア・ウエジウッドはダーウィンの母方の祖父にあたります。またダーウィン自身も1839年に、ウエジウッド家出身のエマと結婚しており、ダーウィン家とウエジウッド家は深い絆に結ばれています。そんなわけでウエジウッドと花模様は、切っても切れない縁があります。

 その後何度かロンドンに行くたびにそれ以外の「オズボーン」などのカップ&ソーサーやカフスボタンなどを買いました。それらの内飾り小皿ブルーが基調のジャスパーシリーズキャンドルスタンドシンブル カフスボタンなどについて先に紹介しています。今回は「ミラベル」のティーセットを紹介します。この「ミラベル」シリーズは

愛らしい花模様と優しい色彩が印象的なデザインで、 1976年~1998年まで製造され現在では廃盤のシリーズです。今でも日本ではほとんど見ることのないシリーズで、大事にしています。

 

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ミラベル・ティーセットとティーコージー

 ティーコージーTea Cosyティーコゼーとも言われ、紅茶をよく飲むイギリスではポットを保温するための必需品です。日本では、ティーポットカバーやティーポットウォーマーと呼ばれたりします。

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2018年3月29日 (木)

・如月から弥生に移る頃、キンポウゲ科のフクジュソウ、バイカオウレン、セツブンソウとミスミソウの花が咲いてきました

平安の昔には自然に生えていた山野草も重要なビタミンなどの補給源でした。貴重なミカン類も囲ってあったものはなくなり、春の七草などを求めて雪の中に、平安人は若菜を摘みに出かけたことでしょう。お世話になった人にも届けたりしたこともあったでしょうし、季節の変わり目を喜びながら野山を散策もしたことでしょう。

「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」百人一首の 光孝天皇の和歌が思い出されます。またこれ以外にも、七草摘みの歌はいろいろあるようです。「若菜つむ 飛火の野守 春日野に けふ降る雨の あすや待つらむ」 藤原定家

「かへりみる 都は野辺の 朝霞 たてるいづくに 若菜つむらん」  順徳院

明日よりは 春菜摘まむと標めし野に 昨日も今日も雪は降りつつ山部赤人
 

 若菜ではありませんが、京都植物園で見た春の訪れを感じさせるキンポウゲ科4種の花を紹介します。

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キンポウゲ科4種の花

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2018年3月23日 (金)

・弥生3月の居間の窓辺では昨年頂いたファレノプシスが再び咲きだして満開を迎えています

ベランダでは最近の異常気候の影響を受け、暑かったり寒かったりで、パンジーだけは元気に咲いていて先日紹介 しました。それ以外のラベンダーやロ-ズマリーの花はまだ寒いため、じっくり根を広げ春の来るのを待っているようです。一方室内の南向きの居間では暖かいため、シクラメンに交じりブーゲンビレア、ハイビスカス、デンドロンビウムが咲き、昨年咲き終わって切り戻していたファレノプシスも咲き始めています。ミニファレノプシスは昨年9月に紹介しています、驚いたことにまだ咲き続けています。ハイビスカスも昨年9月の紹介した頃は毎日1輪ずつ咲いていましたが、今は2,3日おきですがそれでもまだ咲いています。ブーゲンビレアの花も日当たりが良いせいか、まだまだ咲き続いています。ここには窓際の花たちと咲きかけてきたファレノプシスの花を紹介します。

コチョウラン (学名:Phalaenopsis aphrodite) は、ラン科植物の一つで、東南アジアに分布し、白やピンク色の美しい花をつけます。日本では贈り物によく使われる定番の花です。花の複雑な形態については先に紹介しています。

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ピンクのファレノプシス

上段は2月11日のファレノプシスで、下段は3月16日のファレノプシス

です。

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2018年3月16日 (金)

・イタリア野菜関連の本の3冊目が4月に刊行されます

先に「はじめてのイタリア野菜」を出したことを紹介いたしました。 珍しいイタリア関連の野菜の紹介 に加えて、その栽培方法や料理のことを紹介したのが好評のようで現在4版を重ねています。その後やや専門的になりますが、そのうち29種を選んでその改訂版を最新農業技術・野菜Vol.10」として、おなじ農文協から昨年10月に出しました。続いて、今度は組み方を変え広く一般の人を対象に、美味しくて彩りの良い野菜を選んだ本が企画され、「おいしい彩り野菜のつくりかた 」がこの4月刊行を控えています。今回はそのことを紹介いたします。

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カステルフランコ

 野菜と思えないイタリアの野菜でトレビスの仲間・カステルフランコです(イタリアでのカステルフランコ祭のポスターから)

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2018年3月 7日 (水)

・如月の初め花屋には小さな花がいっぱいのサクラソウなど春の花が並んでいました

勤め始めた頃、栽培した花にサクラソウ類がありました。小さな花がいっぱい集まって咲いていて、それまで育てていたギクの花などとは随分変わっていました。花の中心を見ているとさらに小さな蕾が見え、それぞれに細くて長い花柄がついていました。

そんなサクラソウを見ていると、古文で習った清少納言の「枕草子」の「小さきものいとおかし」そんな文章だったかを思いだし、ちょっと調べてみました。

「うつくしきもの。瓜にかきたる児(ちご)の顔。すずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る。

二つ三つばかりなる児の、急ぎてはひ来る道に、いと小さき塵(ちり)のありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。」

(かわいらしいもの。瓜に描いた幼い子供の顔。すずめの子が、ねずみの鳴きまねをすると飛び跳ねて寄って来る様子。 2、3歳ぐらいの子どもが、急いで這って来る途中で、とても小さい塵があったのを目ざとく見つけて、とてもかわいらしい指でつかまえて、大人などに見せている様子は、たいそうかわいらしい。--フロンティア古典教室より--

 中略

 「雛(ひな)の調度。蓮(はちす)の浮き葉のいと小さきを、池より取り上げたる。葵(あおい)のいと小さき。なにもなにも、小さきものはみなうつくし。」

(人形遊びの道具。蓮の浮き葉のとても小さいのを、池から取り上げたもの。葵のたいへん小さいもの。何もかも、小さいものは全部かわいらしい。)

 今日は先日見た、春の花の小さな蕾などを紹介します。

 

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サクラソウ類

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2018年2月23日 (金)

・あなたはパンジーのことを「ママ母ちゃん」なんて呼ぶ国があるのをご存知ですか?

ベランダでは寒い日でも健気にパンジーやビオラが咲いていて、そのことを先に紹介しています 。パンジーの花は少しうつむいて咲いているので、何かを考えている様子を連想します。フランス人はこの花のことをpensėeパンセと言っています。pensėeはラテン語のpensāreペンサーレからきた瞑想とか、物思いを表す言葉です。瞑想と言えばパスカルの書いた本「パンセ」を思い出す人も多いでしょう。そのpensėeが英語に入ってpansyパンジーとなりました。イギリス人はパンジーのことをpansyパンジーのほかに、「心の安らぎ」heartseaseasとも呼んでいます。ところがこの花をドイツ人はpensėeという外来語も使っていますが、一風変わった名前で呼んだりもしています。なんと「ママ母ちゃん」と呼んでいます。なぜそう呼ぶのか分かりますか、花の形がヒントです。

パンジーはスミレ科スミレ属の園芸植物で、ヨーロッパに分布している数種のスミレが交配されて育成されてきました。高温多湿には苦手で梅雨時にはたいてい枯れてしまいますが、耐寒性はかなりあり先日の雪にも負けずベランダでは今も咲き続けています。大きさ、形、色など多種多様な品種が育成されており、育てやすい草花です。ビオラとパンジーが園芸種にはありますが性質はほとんど同じで、その区別は大まかですが

花径5cm以上をパンジー、4cm以下をビオラと分けています。

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パンジー

 そこでベランダで咲いているパンジーから1品種、ビオラから5品種を選んで花の形を見ることにしましょう。

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