2018年11月 6日 (火)

・芸術の秋になり、きぬかけの路にある堂本印象美術館で印象の作品を鑑賞してきました

金閣寺から立命館大学の横を通り、竜安寺、仁和寺につながるきぬかけの路も気持ちの良い散歩道です。横を車が走るのが少し邪魔ですが、鳥が鳴き季節の花が咲く良い路です。立命館大学の北側に堂本印象の元の邸宅があり、その横に人目を引く外観の堂本印象美術館があります。丁度堂本印象展と共に、同じく京都の画家・徳岡神泉展が開催されており、家人と出かけました。

堂本印象は絵画の巨匠で、多彩な才能を示し、晩年75歳になってこの地にすべて自身のデザインによる美術館を設立し、1966年に開館しました。この美術館を建てるにあたり195261歳の時にヨーロッパで見学した宮殿や、邸宅を用いた美術館を参考に、独自の美の可能性を追求しています。彫刻、陶芸、ガラス、金工、染色など日本画の域を越え、様々な創造にも挑戦した美術館は印象作品の集大成の一つであると、ガイドマップには記されています。

1991(平成3)年8月に所蔵作品と共に京都府に寄贈され、翌年4月に京都府立堂本印象美術館として開館し、昨年から今年2月にかけて大規模なリノベーション工事がされて綺麗によみがえって現在に至っています。

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堂本印象美術館

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2018年11月 2日 (金)

・マイセンのカップ&ソーサーと小皿も幾つか集まってきました

ドイツは中世様式の建物が残る古い町が多く、何度か訪れミュンヘンでは綺麗なマイセンの小皿を買った事を先に紹介 しました。ドイツの焼き物と言えばマイセンが有名で、英国のウエジウッドと同様にいまだに手書きで模様を描いているのを、マイセン本社で見学したことがあります。今はヨーロッパの陶磁器も比較的容易に買えるようになり、還暦記念などでプレゼントに頂いたマイセンのカップ&ソーサーも増えてきました。今回はそれらの一部を紹介します。

 マイセンはヨーロッパで初めて磁器製造に成功したブランドです。17世紀まで東洋の磁器の美しい肌は、ヨーロッパの王侯貴族の憧れでした。ポーランド王のアウグスト1世より、東洋の磁器に匹敵するような白磁作りを厳命された錬金術師のベッドガーは、1709年についに待望の磁器製造に成功します。1710年にはエルベ川のほとりのマイセン市に王立磁器製造工場が完成して、ここにマイセンの歴史がはじまりました。

 初期のマイセンのデザインは中国の五彩磁器や日本の伊万里焼の影響を受けていましたが、現在のマイセンは、過去の遺産である原型や資料を保管・伝承し、独自の技術を守りつつ、歴史ある古典磁器を完全に再現しています。また、今を感じさせる新しいシリーズの創作にも取り組み、高い評価を得ています。

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マイセン

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2018年10月27日 (土)

・インドネシアの留学生だったマリンからインドネシアらしいプレゼントが届きました

インドネシアのスマトラ島にあるベングル大学の講師であったマリンは、19964月から勉学のため香川大学で農学研究科大学院修士課程に入りました。研究室には姉の主人である留学生ユリアンも大学院におり、野菜の組織培養による増殖の研究に取り組みました。渡日1年後に元気な男の子が生まれ、その世話もかねて同大学で法学部の学科主任であったご主人が来られ、子育てと研究の明け暮れしながら頑張って修士論文を書き、1998年に帰国しました。そのまま博士課程に進んではと薦めましたが、子育てと研究の両方は大変なのでと、帰国の道を選びました。帰国後は元の大学で講師を続けていましたが、私との手紙による指導の交流は続いていました。

20122月に、マリンからラフレシアの花が咲きそうだからと誘いのメールがあり、スマトラ島に世界最大の花であるラフレシアとスマトラオオコンニャクの花を探しに行きました。その旅行記を5回にわたり、先に紹介していますのでご覧ください。日本の大学で学んだ知識を生かし、その後も彼女は研究を続けていましたが、今年ボゴール大学で学位を取ったとの知らせがあり、ささやかなお祝いを送りました。外国人には珍しく、先日お返しのつもりかインドネシアからの贈り物が届きました。インドネシアらしい品が入っていましたのでここに紹介いたします。

 

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インドネシアのマリン

 最近のマリン一家と、インドネシア土産です。

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2018年10月26日 (金)

・先日ウイングス京都での大菅誠司氏による「樂・遊書畫展」に家人と行ってきました

大学で同じ研究室の同窓だった大菅さんから、初の個展の案内状が届きました。彼の初の個人書展開催とのことで家人と行き、作品を拝見してきました。学部生の頃から大学の書道部で活躍されていて、最近でも毎年書道部の作品展の案内を頂いていました。彼の書道とのかかわりは、小学生の頃お母さんに勧められて習い始めたとのことで長い付き合いのようでした。

樂・遊書畫展とタイトルがついているように、どの作品も素晴らしくて独特の書体とユーモアのあふれるが添えられていました。また特に良かったと思ったのは作品紹介の一言が添えられていたことで、それで一層内容がよく理解されました。

題材は中国の古典だけでなく、童謡からもその歌詞が採用されていたり、授業中の生徒が騒がしいので書いた「喝」の書など、彼らしいユーモアが感じられました。作品は合計で72作品が出品され、作成時期も1970年~2018年に渡っていました。その内から11作品を紹介します。

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樂・遊書畫展

個展の案内状です。

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2018年10月19日 (金)

・台風21号襲来による平野神社の建物・木々の被害のビフォー&アフター

201894日の台風21号による京都での被害は建物と巨木への被害が多く、平野神社と北野天満宮の被害状況を先に紹介 しました。北野神社では本殿の被害は屋根の一部だけでしたが、平野神社では拝殿のすべての柱が折れて拝殿が倒壊しました。この建物は京都府指定文化財で、その設計図も残っていないとかでその再建もなかなか大変なようです。平野神社は平安の昔から夜桜で有名な場所で、数々の貴重な銘木が庭園に植栽されています。これらの古木もかなりの被害を受け、その修復にはかなりの労力と経費が掛かることでしょう。ここ平野神社もかっては官幣大社で国家の支援がありましたが、戦後は官営で行うことが廃止されました。以降は神社と氏子崇敬者達の浄財で維持されてきましたが、式年遷宮などもあり経済的に苦しく、境内の一部をガレージに貸したり、マンション用地になったりしてニュースに取り上げられています。寺院に比べて神社では拝観料を取らないため、平野神社では桜のシーズンには大変賑わいますがその運営維持は大変なようです。今回の台風被害の復旧については、復興義援金の募金活動が始まりましたので紹介させて頂きます。以下に台風21号襲来による被害のビフォー&アフターを写真で紹介します。

 

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平野神社復興義援金のお願い

 貧者の一灯を致しました。

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2018年10月13日 (土)

・北野天満宮の瑞饋神輿の海外紹介のNHK番組が、10月25日午後にBS1で国内初放映されます

一財)京都園芸倶楽部 では京都府立植物園内に事務所を置き、毎月例会を行い機関誌(園芸春秋、京都園芸)を発行しております。毎月の例会では、植物に関する専門家による講演や、京都市内近隣の庭園、植物園、薬草園や植物の見学旅行もしています。今年6月には瑞饋神輿保存会会長の佐伯さんに、瑞饋(ずいき)神輿(みこし)の来歴とその保存に関わるご苦労の一端をお聞きしました。また今月1日には北野天満宮の御旅所で完成したばかりの瑞饋神輿の前で、保存会会員により丹精して育て収穫された野菜・花卉・果実で飾った瑞饋神輿の各部位の説明をして頂きました。10月1日~3日まで御旅所に神輿は飾られており、4日には瑞饋神輿は氏子の各地域を巡行して北野天満宮に至り、また御旅所に戻ります。その瑞饋神輿の巡幸の昨年の様子を先に紹介 していますので、ご覧ください。瑞饋祭りには子供用の瑞饋神輿も参加します。

6月例会では佐伯さんにより、昨年11月にNHKから海外向けに放送されたCore Kyoto番組「ずいき祭り~地域を結ぶ野菜みこし~」の収録ビデオを用いて説明されました。その番組は国内で放送されていませんでしたが、この度10月25日(木)その日本語版がNHK BS1で午後2時~2時30分まで国内初放映されます。中々見ごたえのある番組ですので、遠くで見られない方には特に放送を是非見られるようお勧めします。

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瑞饋神輿

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2018年10月12日 (金)

・ツユクサの花は恥ずかしがり屋さんで咲いてもすぐ葉(苞)の間に隠れます

先に朝早く先ツユクサの花を紹介 しました。雄しべに3種類あり、上に装飾的な3本の雄しべと下には実際に授粉に適した2本の長い雄しべ、その中間に両方の役割をする1本の雄しべがあります。午後には2本の雄しべとは雌しべは絡み合い、授粉を確実にしてから花は苞葉の中に入ってしまうようでした。苞葉の中では2番目の花が既に準備されていて、1番目の花に続いて顔を出して咲き、同じことを繰り返していました。その結果、苞葉の中には少なくても2個の実ができる計算になります。今回はいったん咲いた花はとても恥ずかしがり屋さんなので元に戻りますが、どれくらいの時間差で苞葉の間に戻るのか観察してみました。

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ツユクサ

ツユクサの花は早朝に咲き、昼前には受精が終わり、午後1時過ぎには苞葉の中に戻ります。

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2018年10月 8日 (月)

・散歩で見かけいつも気になっていた色鮮やかな花はマンデビラという花でした

散歩道で見かけるご近所さんのお庭に、鉢植えでいつも色鮮やかで赤、白、黄色の大型の花を見かけます。何かに似ているようで、でも名前の分からない花でした。写真に撮って帰り、パソコンで調べて見ると、マンデビラと云うキョウチクトウ科の花でした。

キョウチクトウ科マンデビラ属の多年草で、学名はMandevilla で、別名はチリソケイです。原産地はメキシコからアルゼンチンです。鉢植えにされることが多く、ツルが長く伸びます。キョウチクトウ科の花には他に、ビンカ(ニチニチソウ)、ツルビンカ それに先日紹介したハツユキカズラ などもあり、なんとなく見かけたような気がしていたのは、そんな仲間をよく見ていたためでしょうか。

メキシコからアルゼンチンにかけて、およそ100種類が分布するつる性の植物です。以前は近縁のデプラデニア属に分類されており、その名残で今でもこの名前で呼ばれることがあります。ツルがよく伸びるので、フェンスや支柱に絡ませて栽培します。

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マンデビラ

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2018年10月 6日 (土)

・ハツユキカズラは秋になると新芽の葉が赤からピンク、白、緑に白斑と鮮やかに変身します

散歩道で見かけるお宅の壁に、カズラが巻き付いています。いつも古い葉は緑色なのですが、新芽は赤味がかっていて、それが徐々に白っぽくなり、最後には白い斑の入った緑色の葉になるため、初雪葛の名前がついています。特に夏の終わり頃からは新芽の葉の色が、赤、白、ピンク、緑とから変化してくるため、ひときわ鮮やかに変身してきます。

ハツユキカズラ(初雪葛)はキョウチクトウ科テイカカズラ属のツル性の花木です。学名はTrachelospermum asiaticum 'Hatuyukikazura'です。別名フイリテイカカズラで、原産地は日本です。つる長は10cm30cmです。

ハツユキカズラは、テイカカズラの斑入り品種で寄せ植えやハンギング、地面を覆うグランドカバーなどに利用されています。つる性の草のように見えますが、常緑つる性低木に分類されています。縦横に旺盛につるを伸ばすテイカカズラにと比べると、葉は小型で節間はみじかくなっていて、垣根などにもコンパクトにまとまりやすくなります。

テイカカズラのテイカは藤原定家のことで、カズラはつる性植物という意味です。これは藤原定家が愛する人を忘れられず、テイカカズラに変わってその人の墓に絡みついたというお話にちなんでいるそうです。

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ハツユキカズラ

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2018年10月 3日 (水)

・ご近所のオリーブ3本のうち2本の木には緑色の実がなっていました

オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木です。英名は olive、学名は Olea europaeaです。原産地は地中海沿岸と中近東です。日本では香川県の小豆島で、オリーブがよく栽培されオリーブ油や塩蔵したオリーブが特産品になっています。今年もご近所のオリーブの木を見ていると、先に紹介しましたように、59日にたくさんの蕾をつけていました。2週間後の523日にはもうたくさんの花が咲いており、一部の花ではもう子房が肥大しかけていました。オリーブの花は両性花で、ガクが4枚、雄しべが2本でそのあいだに雌しべがあります。

23日して見に行くと、もうすべての花も膨らみかけた実も落ちていました。オリーブの花は他家受精をするため、自分の花粉では受精しないため落花・落果したようでした。京都市内でもよくレストランの庭にオリーブの木を見かけますが、1本しか植えていないためか、あまり実がつているのを見かけません。近くにオリーブの木があり、更に同じ頃に咲くことが必要になります。この頃雨が降っても、授粉・受精はうまく起こらないため、乾燥地が栽培適地になります。

品種によっては

「ルッカ」のように自家受精する品種もありますが、普通には近くにオリーブの木がある方が結実しやすいようです。

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オリーブの花と果実

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2018年9月29日 (土)

・朝早くべランダではブルーのツユクサの花が毎日咲いています

頂いたツバキの鉢から何時の頃からか、たくさんの茎が伸びていました。先日の朝見ると、きれいなブルーの花が鮮やかです。ムラサキツユクサだろうと思っていましたがよく見ると、上2枚の花弁はブルーですが、下の花弁1枚は白色です。ムラサキツユクサではなく、ツユクサでした。どちらも以前は道端などでよく見かけた花ですが、最近ではほとんどの通りも舗装されてしまい、あまり見かけることも無くなっていました。

ツユクサ(露草)は、ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物です。学名は Commelina communis で、英名はasiatic dayflowerです自生地は日本全土を含む東アジアで、アメリカ東北部などにも帰化しています。朝露の頃から咲き始め、昼頃には閉じてしまう花なので露草と呼ばれ、はかない花の象徴として日本人好みの花のひとつです。ブルーの花弁はアントシアニン系化合物の青色素であるコンメリニンを含み、服などに着いても容易に退色して後に残りません。この性質を利用して、染め物の下絵を描くための絵具としてかっては用いられました。しかしツユクサの花は小さいため、大型のオオボウシバナ(アオバナ)が一般には用いられました。

ツユクサの花を見ていると黄色の雄しべが6本あるようでしたが、その形と色が変わっているので、観察してみました。またなかなか咲かないと思っていた茎に着く苞葉を開いて見ると、咲いた痕跡が残っていて夜更かしの私がツユクサを見る時間帯が遅すぎたようでした。

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ツユクサの花

 奥のベランダに置いたツバキ2鉢からたくさんの枝が伸びていましたので、ポット受けをして根付かせて、何鉢かに増やしました。

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2018年9月22日 (土)

・8月の終わり頃からフウセンカズラの間からハクチョウソウの白い花が咲いてきました

ベランダに鳩よけネットを張っていますが、毎年夏にはフウセンカズラ アサガオを絡ませています。今年は誰からもらったのか名前の分からない花の苗があったので、ベランダの手すりに鉢ごとぶら下げていました。今年は沖縄雀ウリもプランターから伸ばさせていて、この花のことを忘れていましたが、フウセンカズラやアサガオの花の間から白い花が何輪か咲いているのに気がつきました。花の形と色から、ハクチョウソウと思われました。名前の通り白い蝶々を思わせるような白い大きな花弁の花で、次から次へと枝を伸ばして咲いてきましたので紹介します。

 

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ハクチョウソウ

ハクチョウソウはカバナ科ガウラ属またはヤマモモソウ属の多年草です。

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2018年9月11日 (火)

・京都の平野神社、北野天満宮でも台風21号の強風により建物の一部と木々などが被害を受けました

94日台風21号が京都の西側を通過したため、とくに京都市内では強風が吹き荒れてあちこちで被害が発生しました。北区でも強風のため、平野神社の拝殿が壊れたうえに木々が倒れ、北野天満宮でも巨木が倒れたり太い枝が折れたりしました。拙宅では雨の被害はありませんでしたが、強風でベランダのグリーンカーテンがツルだけになり葉はほとんど吹き飛ばされました。アサガオ、沖縄雀ウリ、フウセンカズラとモッコウバラがありましたが、葉という葉はすべて強風で吹き飛ばされてまる裸になり、週間風速39mの威力は強烈です。それと午後2時半頃から5日朝の8時半ころまで停電になり、思いがけずローソクに頼ることになりました。低電になるとエレベーターは止まり、給水も止まってトイレも使用できなくなります。冷蔵庫、冷凍庫もいつ電気が復旧するか不安でした。テレビ・パソコンは使えず、ラジオだけが頼りでした。
 マンション横では交通信号も消え、交通課の数人のおまわりさんが手信号で交通を整理しておられました。夜中にはどうなるのだろうと心配していましたが、一晩中お巡りさんの声が聞こえ、夜通しで交通整理をしておられたようで
大感謝でした。一方、関電では復旧状況の説明の車も金閣寺周辺では見かけず、いつ復旧するのかと不信感が増していました。京都府立植物園でも多くの木々が倒れたり枝が折れたりして、9日(日)まで臨時休園に追い込まれ、現在では開園しましたが復旧作業を行っており、まだ十分ではなく、立入禁止エリアを設けられています。ここには95日に、平野神社と北野天満宮で見た被害状況の一部を紹介します。

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平野神社,北野天満宮

上左は倒壊した拝殿、右は枝の折れたサクラの保存木

下左は北野天満宮本殿屋根の檜皮葺の補修、右は根元近くで折れた巨木

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2018年9月 5日 (水)

・丹波篠山の玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを鑑賞してきました(2:花弁の八重化)

先に丹波篠山で見た、玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを紹介 しました。その際花弁数が増えて八重化する一方、雄しべの数が減少している品種がありました。詳しく見ると、6本あるおしべの数が減少しながら、その分花弁数が増加しているように思われましたので、その様子を紹介します。

八重咲きの花における内側の花弁は、雄しべや雌しべが花弁化して八重咲きになっています。花弁はもともと雄しべや雌しべを囲む葉に由来しており、雄しべや雌しべもやはり葉が起源なのです。いずれも葉に由来するものなので、それらがすべて花弁化す可能性はありますが、何故花弁化するのかは不明です。

実際に個々の八重咲きの花を見ると、様々な点で異なっているようです。普通の八重咲きは、雄しべや雌しべが花弁化したものなので、当然ながら雄しべや雌しべはないはずですが、実際には雌しべは正常に残っている場合もあります。また、がく片も花弁化する種類もありますが、がく片は普通の葉が花になりかけた最初の器官になりますので、やはり八重化するのでしょう。

雄しべ花弁化する例としたシャクヤクがあり、またガク片に相当する総苞が花弁化する八重ドクダミの例も 先に紹介していますので、併せてお示しします。

 

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八重のユリ、ドクダミとシャクヤク

 上段左は6本の雄しべが花弁化しており、その右は2本のしべが花弁化したユリの花です。下段左は花序の下にある総苞が花弁化した八重のドクダミ、その右は雄しべが花弁化した八重のシャクヤクです。

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2018年9月 2日 (日)

・丹波篠山の玉水ユリ園で60品種・10万株のユリを鑑賞してきました(1)

6月中旬に丹波篠山へ10万株のユリが咲いているとのことで、バスツアーに参加しました。実際にはその場所が丹波篠山で城山城跡が見たいのと、「佐藤錦」食べ放題のフルーツフラワー大感謝祭に魅かれたこともあります。

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草で多くの種類があります。北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しています。日本には15種があり沖縄や九州の7種は日本特産種です。ユリについては先に、長崎のハウステンボスで見たユリのアーチホテル庭園を彩る各種の鉢植えユリ群を紹介 しています。

ユリの花は上に書いたように、日本特産の花です。東洋ではユリは食用や薬用として使用されてきており、わが国でもヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されています。苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、雑煮、茶碗蒸しやガンモドキなどに用いられています。先に紹したシーボルトは日本原産のユリの球根をヨーロッパに持ち帰りました ヨーロッパでは純白のユリの花は古くから聖母マリアの象徴とされ、教会花として用いられており、バチカン市国の国花にもなっています。そんなヨーロッパに持ち帰られたテッポウユリ(琉球列島原産)はマドンナリリーとも近い種類であり、復活祭に用いられるイースターリリーとして大流行しました。明治時代には絹と共にユリの球根が日本の重要な輸出品として、外貨を稼いだようです。テッポウユリは日本の南にある琉球列島、そして沖縄、奄美、永良部の島々が原産地です。

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ユリ園

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2018年8月29日 (水)

・京都には都大路にふさわしく、サルスベリが街路樹として真夏にも咲いています

先に京都の街路樹としてクチナシが植えられていることを紹介しましたがサルスベリも良く植えられていますサルスベリはミソハギ科サルスベリ属で、アジア、オーストラリアに約30種分布する高木または低木です。5種類ありますが、そのうちサルスベリとして良く庭園に植栽されているのは中国原産です。学名はLagerstroemia indica L. で英名はcrape myrtle、中国名は紫薇あるいは百日紅です。

真夏の暑い時期に咲いてくれる花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで公園などに植えられます。サルスベリは、幹が肥大するにつれ古い樹皮が剥がれ落ち、ツルツルした幹になります。そこで、猿も滑るくらいすべりやすい幹だということでこの名前がついたようですが、実際には猿は滑ることなく簡単に登るようです。先日、蝉もサルスベリの幹で脱皮して、抜け殻が残っていたことを紹介しています。

丈夫で育てやすいが、寒地では冬季には防寒が必要になります。移植は春に行い、挿木で増殖できます。挿木は春に1年生の枝を20cmくらいに切って、苗床に挿します。新梢に花芽ができるため、整枝・剪定は冬季のいつでもできます。

 

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サルスベリ

今回はよく見かける白色や赤色ではなく、赤紫色のサルスベリを紹介します。見かけた場所は西大路通の3条と4条の間です。

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2018年8月27日 (月)

・6月下旬になると京都の街路樹にはクチナシの白い花が涼し気に咲いています

今年の夏は格別に暑く、40℃を超える日もたびたびありました。そんな日には街路樹の白いクチナシの花が咲くと、ホッと一息付けます。

クチナシ(梔子、巵子、支子)の学名Gardenia jasminoidesアカネ科クチナシ属常緑低木です。英名はcommon gardenia根本近くで枝分かれし樹高0.52mくらいになります。野生では森林の低木として自生していますが、園芸用として栽培されることが多いようです。西日本などの暖地では庭木、公園樹、生垣にされ、6-7月に真っ白で芳香ある花を咲かせます。非常に良い香りがして愛好され、種名のjasminoides はジャスミンのようなという意味です。

京都ではよくあちこちに、例えば北山通とか西大路通にはクチナシの花が咲き、街路樹として植えられていることを先に紹介 しています。乾燥果実は、生薬漢方薬の原料(山梔子・梔子)となることをはじめ、様々な利用があります。

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クチナシの花

上段は一重のクチナシ、下段は八重のクチナシです。

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2018年8月22日 (水)

・7月に京の街角でマツリカ(アラビアジャスミン)の紫色~白色に変化した花を見かけました

先にアラビアジャスミンと、更に同じジャスミンの仲間の ハゴロモジャスミンとタイでよく見かけるレクスのことを紹介しました。

アラビアジャスミン(マツリカ、茉莉花)は、モクセイ科ソケイ属(ジャスミン、素馨)の常緑半蔓性灌木で、学名はJasminum sambac です。インド、スリランカ、イラン、東南アジアなどで自生しており、英名はArabian jasmineです。日本でよく見かけるのは白花でつる性の、薄いピンク色で小さな花をたくさんつけるポリアンツムあるいはハゴロモジャスミン(J.polyanthum Franch)です。我が家のベランダでも、毎年可愛い花を咲かせてくれています。タイでよく見かけるジャスミンはタイ原産で、たくさんの花を重ねて糸を通して、仏前にお供えしている大型で純白のレクス(J. rex S.T. Dunn)です。

 

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アラビアジャスミン

アラビアジャスミンの木の全体と花の拡大写真です。

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2018年8月15日 (水)

・6月の下旬に建仁寺の塔頭である両足院では群生した半夏生が満開していました

建仁寺は臨済宗の開祖である栄西によって1202年に創建されています。栄西の入寂後、その墓所を栄西直系の弟子たちによって守塔された寺院を知足院と言います。これが、両足院の前身です。1358年に龍山徳見和尚が入滅した際、その墓所として改めて護国院(栄西の墓所)と区別して現在の寺域になりました。1536年に火災にあい、再建に伴い両足院と改称されました。両足院は「饅頭始祖の寺」としても有名で、龍山和尚の弟子である中国の僧林浄因が龍山和尚の帰国と共に来日し、「饅頭」の文化を日本に伝えたとされています。

毎年6月下旬から夏にかけては、書院前庭の池畔の半夏生が白く化粧を施し、美しい庭へと変化します。そこで、両足院は「半夏生の寺」と呼ばれています。半夏生は半化粧ともいわれます。開花の頃、周りの葉が緑色から白色に変化し、水芭蕉の花が咲いたようになります。開花が終わればまた緑色に戻ります。半夏生の特性を巧みに取り入れた書院前庭は、人の心の有様を観る禅の心を、如実に表現しています。

両足院は通常は非公開ですが、初夏と冬には期間を限定して特別拝観をしています。

 

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半夏生

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2018年8月 6日 (月)

・暑い夏にはアジアンタムの緑葉とゼンマイ状の可愛い新芽に癒されます

シダ類は熱帯から亜熱帯におよそ200種が分布し、日本には約8種が自生しています。 アジアンタムはワラビ(イノモトソウ)ホウライシダ(アジアンタム)属に属するシダ類です。 英名はmaidenhair fern で、学名はAdiantum spp.です。原産地は世界の熱帯・亜熱帯・温帯で、草丈は15cm1mになります。熱帯アメリカ原産のアジアンタム・ラディアヌム〔A. raddianum〕とその園芸品種が観葉植物として広く普及しており、単に「アジアンタム」と言うと本種を指します。シダ類は系統学的に、コケ類と種子植物との中間に位置する植物群であり、きわめて古い植物群です。葉の裏に着く胞子嚢(ほうしのう)に蓄えられた胞子で増えます。

ラディアヌムの葉(小羽片)はイチョウのような形をして、レース細工のように細かく切れ込み、やわらかで涼しげな雰囲気を持ち、とくに夏の暑さに涼しさを演出します。小羽片の葉脈は、一部で枝分かれを繰り返しています。葉の軸(葉柄)はワイヤーのように細くて固く、黒褐色で細かく枝分かれして緑色の葉との彩の違いが際立っています。葉裏のフチには胞子嚢(ほうしのう)の小班が並んでいます。鉢植えや吊り鉢にも仕立てられます。カラクサホウライシダ(唐草蓬莱羊歯)、コバホウライシダ(小葉蓬莱羊歯) などの和名があります。

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アジアンタムの小羽片、新芽と胞子嚢

今現在3鉢のアジアンタムがあり、何とか葉は枯れこむことなく順調に育っています。

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